「ん……んああっ……」
 欲望を抑えられなくなってきたミセルバさま。膣を絶え間なく弄繰り回す。その蜜肉はあふれんばかりに欲望の液をたらす。

 もう……我慢が……

 このままねそべっていてはいけないと身体が命令する。ミセルバはお尻をクイッと突き上げ、バックから犯されるような格好になる。そしてまるで見せ付けるようにお尻の部分のネグリジェをめくりあげ、
あそこをさらけだした。

 身体が勝手にこういう行動をとれといっている。マゾの身体が被虐の喜びを得やすいように命令しているのだ。

 グにゅっとつぶれた美乳がやわらかくベッドにおしつぶされる。顔をうつぶせにして思いっきりオナニーを楽しむのだ。両手を巧みに使って膣をいじめにかかる女領主。
 
「ここ、ここよ……」
 男を誘うようにお尻を突き上げ、足を開く。この姿をみたらどんな男も飛びつくだろう。しかし今この身体を好き勝手に出来るのはミクとリリスだけだ。他の男は近寄ることも出来ない。

 髪を振りながら徐々に迫り来る絶頂感を楽しむミセルバさま。両足を後ろ向きに思いっきり開いて、  

 きて! きて! と言っているかのようだ。しかし誰もここには今は入れない。
 女の秘密の行為の部屋には……

「ああ、キソウ……」
 絶頂がくる……と思ったときだ、ミセルバはなぜか指の動きを止めてしまった。乳首と膣をちくちくといじめていた指が止まる。

 ――はあはあ〜……いい……もっと……もっとよ。
 自慰でさえもすぐにイクことに物足りなさを感じているミセルバさま。
 ためにためて後で思いっきりイこうということだろうか?

 ――だめよ、まだイッチャ……ミセルバ……まだイッチャいや……
 焦らしの自慰の気持ちよさを覚えてしまったミセルバ様。ゆっくりとイかないようにわざと指の動きをにぶくする。まるでトレーニングのように……


「くはあああっ……いいいっ」
 びくびくとくるせつなさが被虐の快感を呼び起こす。うんと口をかみ締めて、耐えるミセルバさま。
 とうとう自慰でさえもすぐにイかないようになってしまった。

 ――耐えるの最高……もう……どうにでもして…… 
 美しき18歳の美貌と身体は焦らしの攻めを自らするほど覚えこまされていたのだ。

 しかしその教え込んだ二人は今危険な状態にある。




「どうなさいますか?」
「……ほんとうにここはリリパット卿のお屋敷なのか?」
「間違いありません、別荘といった感じのところです」
 騎士がリシュリューに答える。
「わかった……」
 と言ってリシュリューは城門のような方に近づいていく……
 他の騎士たちはじっと見ている。はっきうりいってもうややこしいことになっているのだ。

 

 すると……



「失礼だが、どちらのお方か?」
 城門にいる兵士が問いかける。

「アウグス家、領主、ミセルバ・アウグスにお仕えしている騎士長のリシュリューと申します」
「!!……」
 兵士達が顔を見合わせる。

「しばちお待ちを……」
 一人の兵士が奥に入っていった。

 


 ――問題はここからだ……

 リシュリューはじっと考えていた……相当やっかいなことになっているという事実はもう承知済み。
 向こうが何を言ってくるかじっと……


 待っている。
 すると……


 黒い騎士が一人現れた……
 さきほどミリアムと話をしていた男である。


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