黒服の一人が後ろから襲い掛かる!

 さっとリリスはそっちに振り向こうとした!

 が、ミクが足元で震えていることにより一瞬動きが止まってしまった……

「おらああっ!!」
 リリスの持っている剣を腕ごと掴んむ。たちまち動きが止まったリリス。

 勝負はとっくに決まっている……
 もう一人が後ろから襲い掛かった!
 
 剣を持った胸を鷲掴みにされる、大きな巨乳がカフスの上から揉まれ始めた。両腕を掴まれたままリリスのおっぱいが犯され始める。

「やめて!!――――――」
 叫ぶミク! 自分の大事なお姉さまが襲われているのだ、たまったものじゃない!

「うるさい! このガキ娘が!」
 平手打ちでミクの頬を叩き突き放す黒服の男。するとリリパットが……

「やめよ」
 と、一言。
「は?」
 おどろく男。
「傷つけてはならぬ」
 ワイングラスをくるくると回しながら、不機嫌に返事をするリリパット。筋肉質の身体がピクピクと苛立ちを始める。

「……はあ」
 ちょっと困る仮面の黒服の男。正直これをやめろと言われても……といった感じだ。

すると!




「いてええええっ!!――」
 ミクが噛み付いたのだ! 服の上から男の手に!

 リリスの胸を犯し始めた汚らわしい手に思いっきり噛み付いた!

「このガキャアアッ!!――――」
 グィッとミクの首を掴んで顔を上に向けさせる! 傷つけるなというならこうするしかない。


「うう……くううう」
 たじろぐミク。

「ミ、ミク!!」
 思わず叫ぶリリス。その瞬間だった!



 リリスは倒された……





 美しい胸を持つ貴族風の美女が倒れこむ。それを男達は逃さなかった……

 上に一人がのしかかる。

「汚らわしい!!」
 言い返す! 言い返すリリス。気丈だ。ここまできてもまだ気の強さがある。ある意味冷静さがある。

「すばらしい……」
 リリパットがつぶやく。
「…………」
 ミリアムは黙っている。



 すばらしい……とても言えない、自分には……
 それを平気でいうリリパット卿。


 



「いやああああああっ!!――――――、やめて!! やめてええええっ!!」
 叫ぶミク! 叫ぶ、ものすごい奇声だ! ありったけの声で叫ぶ!

「ミ、ミク……」
 ミクの声がよけいに辛いリリス。もう結果は見えている……見えているのだ。

「やめて!! やめて!!――――」
 ありったけの声で叫びまくるミク、自分の大事なお姉さまが汚されようとしている。
 最悪の状況だ。上に覆いかぶさった男が強引にキスをした。


「いてえええええっ!!」
 唇を噛まれたのだ。
「きさまああああっ!!――――」
 殴りかかる男!

「やめよ!」 
 リリパットが叫んだ。

「あ、は、はい……」
 どうやらまた傷つけるなと言いたいらしい。すると男に隙が出来る。なんとリリスは男のあごを両手で掴み抵抗している! それを見て驚くリリパット。

 



 ――これは、これは……
 心でつぶやく。

 この状況での落ち着いた行動とでもいおうか、冷静というおうか。
 男を睨みつけるリリス。大きな乳を揺らしながら……


「ふ、ふふふっ……ふははははっ」
 酔っているのだろうか?高笑いを始めた。

「最高の獲物だ、これほどとは思わなかった」
 敬服している……敬服しているのだこの男……

 なんて奴だ。



 しかし……


 次の瞬間……



 仮面の奥の目が変わる……




「やれっ! 徹底的に……ただし、傷はつけずにな」
 リリパットが命令する。男達が欲望のままにリリスに襲い掛かった。
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