一人目の男がリリスのふとももの間の穴にモノを入れ込む。
 一瞬身体の奥からくる痛みにも似た快楽がリリスを襲う。

「う……」
 ちょっとだけ、ちょっとだけ声を漏らすリリス。しかしそれからはまた黙ったままだ。

「おお、いいぜ! へへへっ!!」
 中の気持ちよさに酔っている黒服の男。みな仮面をつけているので全くだれかはわからない。目をつぶって、歯を食いしばって必死に抵抗するリリス。それをじっと見つめている闘牛士風の男。

 


 どす黒い背徳の時間が過ぎていく……



 ミリアム、リリパット以外はみなリリスの周りで順番をまだかまだかと待っている。

「君も参加しろ」
 リリパットがあごで命令する。
「……は……はい」
 ゆっくりと近づいていくミリアム。しかしはっきり言ってモノが立つかどうか。

 とてもそんな気分になれないらしい。まだ人間の心を持っているのだこの男は。この状況に飲み込まれてしまっている。

「おら! 何とか言えよこらああああっ!!」
 男が叫ぶ!

 すると……

「き! 貴様! なにしやがる!!」
 唾を吐きかけられた!

 リリスが上から自分の身体を汚している男の顔に唾を吐いたのだ。

 男が切れた。

「このアマああああっ!!――――」
 と、殴りかかろうとした時!

「やめろ! 傷をつけるな!」
 またもやリリパットが叫ぶ。大事な芸術品に傷をつけるのは許さんといった態度だ。

「……は、はあ〜」
 ちょっととまどっている黒服の男。またもやいきなり怒鳴りつけられた。
 とにかく暴力はいけないということらしい。
 しかしやっていることは別の暴力だが。

「男なら違った方法で屈服させろ」
 にやりと笑うリリパット。口ひげが物語っている。それに同意したのだろうか? 男の方も口が笑う。

「へへへっ! よ〜し」 
 悶え声あげれば俺の勝ちといったような雰囲気だ。

 両足が強引に広げられる、下半身を丸裸にされた。屈辱の恥部があらわになる、これをこの汚らしき男達の餌にされるのだ。黙っていた状態から睨みつけるリリス。この状況でもリリスらしさは薄れていない。こんなあられもない格好にされても必死に抵抗するリリス。

 横でミクは寝ている……いや、眠らされている……


 リリスを助けようとして息絶えたように側にいる。それをあざ笑うように男達がリリスに群がる。

「おお! いい、いいぜえええええっ!!――――」
 男のモノがグニュッと中に無理やり入り込んだ。一瞬ひるむリリス。



 ――――……くううっ……

 心の中で屈辱に耐える。屈辱で顔が歪む。

「なかなかいいもん持っているじゃねえか! 見直したぜ!」
 何を見直したのかは知らないが、上に覆いかぶさった男が自分の下半身を狂ったように動かす。
 

 ――――あっ! くああっ!!
 こころで違和感を感じるリリス。だが唇からは一切声を出さない!

 恥辱にまみれた男のモノがぐりぐりと力ずくでリリスの奥に潜り込む。そのたびにリリスの頭は来て欲しくない疼きが頭にくるのだ。それがリリスにとってさらに怒りを増幅させる。


 しかし怒ったところでどうしようもない。ただただされるがままだ。美しくも淫らな乳の先である乳首をピンッっと跳ね上げたまま男にされても耐えている。その乳首を他の仮面の男が吸い始めた。

「おい、はやく代われ! おまえじゃ無理だぜ」
「やかましい!!」
 一向に声を出さないリリスにいらだつ男。喘ぎ声を出せなければ男のプライドにかかわるといった様子だ。ぐりぐりと腰を動かし無理やり快感を植えつけようとする男。だが屈しない、リリス。

「くそが! 声だしやがれ!」
 叫ぶ男。だが、リリスは決して屈しない。強気女を必死にあらわしている。むしろ圧倒されているのは、男の方だ。


 (すばらしい……まさかここまでとは……)

 今まで多くの女や男をこの儀式で潰してきたリリパットやツス家やアウグス家。
 しかしここまで芯の入った女性は見たことが無かった。

 驚きと驚嘆で感心するリリパット。

 これほど気丈な女性を見るのははじめてだった。

「ふ、ふふふっ……これはしがいがありそうだ」
 そう言うとリリパットはゆっくりと寝ているリリスに近づいていった。
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