その2


 くあああ……マイカが絶頂を迎えようとしている。リリスの指によって。その後ろでは注射器に液体を満たした女が今か今かと待っている。
 ――ああっ!イク!
 吊り上げられていた手がピクっと動き、立ったまま開いた足がブルブルっと小さく左右に揺れた。

 ――ああっ、いいぃ。

なんともいえない余韻に浸り始めたその時だ、ズブッ……っと注射器の先端がお尻に挿入される。

 あ、え、も……もう……?

 そう考えると同時に液体が注入され始めた。

 も、もう、アイラ……もうちょっと浸らせてくれたって。あああっ!くあっ、き、きた。

 なんともいえない感覚がお尻の穴の中を襲う。本音はもう少し余韻に浸りたかったマイカだが、アイラはこういう性格なのだ。

 く、くる……どんどんと……ああっ!

 アイラの性格ならさらにぐんぐんと注射器が押され……と、よくみるとアイラは途中で辞めてしまっている。
「うふ、まずはここらへんでね、マイカ」
 そしてリリスの前に立ちマイカにキスをした後、
「出しちゃ駄目よマイカ。まだちょっとしか入れてないんだから」
 きびしい口調だ。だが顔はニヤ付いている。
「わ、わかってるわよ。うるさいわね」
「あ〜ら、よくもまあそんな口が叩ける事、ふふ、じっくりいたぶってあげる」
 ツンとすましたような顔でアイラが言う。それに対してリリスは、ちょっと下を向いていた。

 ああっ!この感じ、き、きくううぅ。

 心の中でマイカがつぶやく。
「どう?特注の奴だから強烈よ。しかも何回しても身体に害はなしですって、ほほほ」
 この遊戯宿は、いろいろな道具も売っているのだ。淫具関係から、SM道具全般、医療器具まである。
薬も豊富だ。あらゆる媚薬関係の薬があり、ひそかに買いに来る客も少なくない。さすが裏の世界で父が暗躍しているだけの事はある。

 浣腸はやりすぎれば場合によっては死ぬ。だがこの媚薬入りの特性薬は無害であり、マニアの方でも多く楽しめると言われているのだ。ホントかどうかは知らないが……。
 大きい方だろうか?注射器は。半分程度入れただけでも、もうマイカは辛そうである。
 
 だが、これがたまらないのだろう……。

 ――ああっ、くううぅぅ……ちょっとこれって、なんかすごっ。

 今まで自分の部屋でやっていたモノとは全然違うモノだ。特注とは本当らしい。

「どう〜マイカ、たまらない?」
「え、ど、どうってことない……わよ」
 いきがるマイカ。

「徐々にじわじわ来るはずよ。ふふふここでじっくり見てあげる」
 そう言ってアイラがソファに座る。すると、
「ちょっと私席はずすわね、二人で楽しんで頂戴」
と言ってリリスは部屋から出て行ってしまった。
 ――あっ、お、お姉さま……どうしたの?ああ、でも……キョウレツ……これ。

 マイカが苦悶の表情を始めた。これくらいの量なら……今までなら。ここまで、は……。苦しみ始めるマイカ。いや、楽しんでいるのか。アイラはマイカを見ながら他の事を考えている。

 もう〜お姉さまってなぜかこれ嫌いよねえ。

 と、いうか変なところで詰めが甘いと言うか……やさしいというか。でもサド的なところもあるし。ふふ、そこがまたいい所なのよねえ。

 じっと前に乗り出しながらアイラはマイカの表情を見つめていた。

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