地下牢の周りをゆっくり見渡す。この鍵に会う場所を探しているのだ。薄い服から透ける乳首がろうそくの火に灯されてセクシーである。目がギンギンのミセルバさま。心の中は興奮状態。

 探す……

 探す……

 探す……

 こういうのは結構楽しいものだ。

「ん? あっ……」
 すると壁掛けの絵に目がとまる。

 鍵を見つけた棚の隣の本棚の端の壁に壁掛けの絵がある。こういうところに不自然にある絵。
 実は、この国では隠し扉や、隠し場所の鍵などは、こういうところに隠されていることが多いのだ。

 そっと額縁を取ってみたミセルバさま。

 ――やっぱり……

 予想通りの鍵穴だ。ミセルバもこういう知識は持っている。だいたい決まっているパターンがあるからだ。

「合うわ……」
 どうやら鍵は合うようだ。はめて右にひねってみる。

 だめだ、動かない。今度は左。

 カチッ!――

 音がした。すると壁が縦に割れたようになる。タイルの一つが、押すと向こうに行くようになっているのだ。

「開いた……開いたわ……」
 胸がどきどきするミセルバさま。冒険心が心をくすぐる。まだまだこの地下牢部屋には秘密がある。

 

 新たな部屋があらわれた……

「うわあ〜」
 ほこりまみれ。この前地下牢を見つけた時よりも、さらにほこりがひどい。ちょっと咳き込む女領主。
 周りを見る……いろいろな物が置いてある。宝箱のような物がいっぱい。

 それと、鏡……

「すごい汚れてる……」
 汚い鏡だ。ほこりまみれ。一旦部屋から出て、拭くものを探す。メイドがいたら、させているだろうが。

 ぞうきんを見つけてきたようだ。ろうそくを近くに置いて、せっせと掃除をする女領主。ネグリジェのまま、ミセルバ様が掃除をする姿もよいものである。このエッチな格好でされたら、裸エプロンよりも刺激的だ。

「うわ〜きれいになった……」
 鏡に映った自分を見るミセルバさま。そういえば、最近自分をじっくり見た時がない。そういう余裕もなかったからだ。薄暗いろうそくの光だけのミセルバ様の肢体はなんともいえないものだ。

 鏡はきれいになった……

 で? どうするのか?

 ちょっと考える女領主。鏡は汚れていたから拭いた。ただそれだけ。他の目的は……

 するとまた探す。

 何を探すのか? 

 貞操帯か? しかし、ここにあるという確証はない。ないけど探す、好奇心に勝てない。宝箱には鍵がある。調べてみると宝箱はすべてこの鍵で開くようだ。次々に開けていく……

「やだ〜なにこれ?」
 手錠に、鞭……赤いろうそくに……

 浣腸器らしきものまである。ドキドキのミセルバさま。浣腸器をゆっくりと手に取った。これがどんなものかはよく知っている。もちろん使ったことはないが。

 一瞬ブルッと震える女の身体。何かに目覚めるように……武者震いか?

 浣腸器の先っぽをじろじろ見る。ちょっと古い型のようだ。浣腸器に古い、新しいがあるというのもアレだが。
 女領主が浣腸器の先をじろじろ見るという光景はある意味異様だ。

「こ、これが……アレ……ね」
 浣腸器とははっきり言えないミセルバさま。正直恥ずかしいのだ。ポット赤くなる表情がまたいい。
 ピクッとおっぱいが動く。
 ずっと浣腸器を見ていても仕方がないが。

 いや、うっとりと見るミセルバさまもいいものだが。

 ところが、この浣腸器に何か魅せられていく女領主。

 別の宝箱を開けている時も手放さないのだ。まるでこれが頼りといわんばかり。どうやら気に入ったらしい。浣腸器を持ったまま、別の箱を開けていくミセルバさま。


「あっ!――――」

 なんと!


 貞操帯が!――

「こ、これって……よね?」
 とうとうみつけた貞操帯らしいもの。うん、確かに貞操帯だ。しかし……

 胸を張るように膣の辺りに入り込むようなでっぱりがそびえている。

「……こ、これは……」
 まじまじと見る18歳のお嬢様女領主。興味津々のミセルバ様だ。
 しかも浣腸器を手に取りながら……
 実物を見るのは初めて。

 グレーか黒系の貞操帯だろう。しっかりとあそこを覆うようになっている。Tバックタイプでベルト固定つき。
 これを女領主が履いたら、さぞかし……

 両方ともほこりまみれだ。するとわざわざ雑巾で拭き始めた。きれいきれいするミセルバさま。
 恥ずかしがりながらもうっとりと掃除するミセルバ様の姿は実にいい。

「…………」
 そして鏡の場所にいく。貞操帯と浣腸器を持って……
 眼が目の前にいる自分の姿に奪われている。この異様な風景は刺激が強すぎる。

 おそらく貞操帯と浣腸器を持って鏡の前に立つ女領主はまずこの世にいまい。
「すごいわ……今のわたし」
 確かにすごい、すごすぎる。

「どうしてコレ持っているのかしら? 好きなのかしら?」
 どうやら自分でもなぜ両方持っているかよくわかっていないようだ。
「う〜ん……これって剣にも見えるわね」

 浣腸器が剣だと? それでもしや大魔王と戦うつもりか?
 大魔王もさぞかし迷惑だろう。

 じゃあ貞操帯は……

「頭にかぶったら面白そう……」
 
 そんなものかぶったら呪われそうだ。
 呪われたら教会に行かないとのろいを解けないぞ!

 それに男のシンボルが邪魔でかぶれるわけがない。

 なんかいつものミセルバさまと違う。この雰囲気に取り込まれたかのようだ。ちょっとかわいくなったミセルバさま。二つの責め道具を持って、じっと自分の顔を見る。何かが、何かが違う……

「つ……つけてみよう……かしら」

 ドキドキの心。マゾの欲求が貞操帯をつけろと命令している。
 マニアにはたまらない瞬間だ。

 じっと鏡を見る。ろうそくの灯りだけの光がミセルバさまの顔を妖しくさせる。その顔が好奇心をさらにくすぐるのだ。将来、ミセルバさまに使うことになるであろう、浣腸器と貞操帯をそっと床に置く。
 ミセルバがゆっくりとネグリジェのすそを持つ。身体が火照っている。誰もいない、誰も見ていないこの部屋……

 ミセルバがネグリジェのすそを持ってゆっくりと下半身をあらわにしていく……

 白く美しい、濡れたショーツがあらわれた。

 
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