両者とも下半身丸出し状態だ。ここで一気にポポが入れれば牙城が崩れる。が、ポポはここで戸惑う。

 (は、入らない!)
 
 初心者特有の症状……つまりうまくいかない!

 もたもたすればどんどんルビアは正常な状態を取り戻す。困ったポポ、あせるポポ。
「殿下、おやめください!」
 下になって、足を拡げられたままそう言われても説得力がない。股を開いておやめくださいと言っているようなものだ。ルビアは顔が必死だ。せつない顔で、喜びを楽しんでいるような顔で。
 それが殿下の股間をさらにそそる。

 ――入れたい!

 ――入れたい!
 焦るポポ。思わず、

「入れたいよ」

 ポポの一言。ルビアを見ながらのポポの一言、それが一瞬、ルビアの心動かした。

 (殿下……)
 嫌がってばかりの女軍人。一瞬だけ躊躇する。言葉だけではない、ポポの表情の力もある。

 ――殿下……

 せつない表情でルビアを見る、まっすぐ裏のない少年の真剣な表情がルビアの抵抗感を一瞬消し去る
 といってもその表情は入れたい入れたいなのだが。
 ポポはまだ入れようと四苦八苦する。
 さらに焦るポポ。しかし大人になるためにはここを突き抜けなければいけない!
 もうペニスは早く!早く!と言っている。せかしている!

 しかし……

 うまくいかない!!

 ――殿下……殿下……
 なにか、何かが……ルビアの思考になにかが……追加される。ポポの一生懸命、必死な姿。
 それを見ているルビア……

 見ているうちに……
 
 あそこが……あそこがさらに……

 濡れていく……


 濡れていくのだ……

 あのなんとも言えないたまらない表情でポポを見るルビア。じっとポポの悩む表情を見る。もちろんペニスも目に入っているはずだ。何をしようとしているかもわかっている。

 次の瞬間……だった。
「し、下です」
「え?」
 汗だくのポポがルビアを見る。
 下です……と確かに言った。

 ルビアは……


 母の表情をしていた。
 
「もう少し……下」
 ぼそっとささやくルビア。

 どういう心境の変化なのだろうか?――
 これが母性というものなのか?――

 導かれるようにポポがスッともう一度下を、ペニスを見る。

 入り口の上に、肉の壁に硬いペニスをぶつけていたのだ。これでは入らない。慣れている人ならなんでもない行為も初体験はあせってうまく行かないものだ。
 ポポがもう一度見て……

 ルビアが目をつぶった……



 覚悟を決めるルビア。



 ペニスがゆっくりと位置あわせをする。まるで昔のドッキング宇宙船のようだ。狭そうに見える膣の穴にズブ……っと入るポポのモノ……。

「あうっ!!」

 唇をかみ締めるルビア。痛いわけではない。もう夫との行為で開発されまくっている穴だ。しかし……

 夫以外のモノが入ったのは人生で……

 ――初めて。

 そう、ルビアは……男性経験が一人しかなかったのだ。
 

 ――ああっ! きた、きたきた……!

 ――きちゃうううううっ!

「ああっ! あああっ! くうああああああああっ!くうああああああああっ!」
 
 入った……
 入っただけで……

 入っただけでシチュエーションとこの雰囲気に飲まれて大きな喘ぎ声を出すルビア。まるで入っただけでエクスタシーを感じたように。



 しかし……
 これがポポには強烈すぎた。
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