そのエッチな顔が夫に襲われている。といってもレイプではない。

「あ……ちょ、ちょっと……」
 まだ夜の行為にははやい時間だ。だが夫の下半身は待ってはくれない。両方の胸をやさしく揉まれるとルビアの表情は一気に変わった。



 ――え? う、うそ?




 一気にくる快楽、ちょっと胸を揉まれただけで、身体全体がエロスに包まれる。

 

 ――こ、こんな……ええ?




 今までとは違う……違う何かが身体から込み上げてくる。あそこも同じだ。

 (はあ〜はあ〜ど、どうなってるんだ)

 一方のマグもルビアの熱い肉体の変化を感じていた。服の上からでも違いが分かる。

 

 違うのだ……

 

 違うのだ……



 いつもの妻の肉体ではない。

 まるでさらに磨かれたような……

 もう止まらない夫の暴走行為。


「だめだ、ルビア」
 そう言うと後ろから強引に強く抱きしめ、また首筋に口付けをする。
 その行為に抵抗できないルビアの肉体、そして意志。

 はあはあ〜という荒い息遣いが聞こえる。夫はもう世界に入り込んでいる。ルビアはまだ逃げようとしている。下ではメイドや使用人がまだ動き回っているのだ。何か用があればこちらに上がってくることもある。それと今日の昼間の行為が抵抗感を作ってもいる。
 しかし欲望に満ちた夫のモノはもう容赦はしないようだ。ルビアのいつもと違う色気、いやいつも以上の妖しくもエロスに満ちた肉体はひっきりなしに夫の理性を狂わせている。

「あっ……くっ」
 手を掴む、必死に夫の手を掴むルビア。しかし荒々しく揉まれている美乳は、それを嫌がれという刺激をルビアの頭に送っている。

 抵抗感はある、まだ下にメイドたちがいる以上、気持ちは嫌がっている、が、肉体は別だ。
 身体はあっという間に淫乱状態。乳首がもっともっとと勃起して求め始めた。胸が熱い。大きなおっぱいが熱くなる。

 ――はあ〜ちょ、ちょっと……

 身体が引きずり込まれろと要求する、それを必死に抵抗しているルビアだが、夫はその抵抗感をなくさせようと必死だ。ローマの衣装は長いスカート状になっている。
そのスカートの部分をグイっと掴み、右手がパンツで履うあそこに襲い掛かった。

 ジーパン状の厚いタイプのカジュアルパンツだ。服の上から無理やりあそこに指をあてる。片方でしっかりと美乳の一つをつかまれながら……。

 思わず股をしっかりと閉めてガードするルビアだが、今度は服の上からではなく、直接胸を揉まれ始めた。さらに一気に官能が身体からほとばしってくる。同時に股のガードが緩む。

 それを逃さないマグの指。

 パンツの上から強引に鷲掴みする。今のルビアはそれだけで……

「あっ!」
 一際大きな声が部屋にこだまする。

 その声に一気に反応するマグアイヤ。次の瞬間ゆっくりと女軍人の腰のベルトを外しはじめた……
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