――やだ……き、聞こえちゃった。

 メイドの一人がとんとんと階段を上がっていく途中でルビアの悶え声を聞いてしまったのだ。
 顔を真っ赤にして戻ってきたメイド。

「どうしたの?」
 もう一人のメイドが聞き返す。
「……え? あ、あはは」
「あ〜」
 にやっと笑うもう一人のメイド。

「なるほど、当分上には行かない方がいいみたいねえ〜」
 にやにやしながら顔を真っ赤にしたメイドにいう。洗い場で皿などを洗っているメイドと使用人たち。
 クスクスとみんな笑っていた。
 




 雇ったメイドや使用人はみな若い。
 それはルビアたちも同じだ。





 ――はあ〜やだ、……もう……
 物足りない……そりゃそうだ。あれだけ激しく動かしてイっていない。さらに身体はうずく一方。

 



 ――でも……どうして





 いつもと違う自分の身体。殿下の仕込んだ薬もあるだろうが、それより今日は……

 満たされない心は顔にはっきりと出る。それをベッドで寝ながら横で見ている夫。

 (ルビア……)


 平静を装っているわが妻だが、その表情さえも今は欲望のための表情になっている。
 ソレホド今のルビアは淫らすぎる。

 



 (だめだ……だめだ……我慢できない)




 十分ほど前に満たされた夫の身体はもう二回戦へ向かっていた。
 スッとルビアの顔に自分の顔を近づける。



 女軍人の欲求不満の顔が……


 して!   


 してええ!――――


 と叫んでいる!



「ルビア!!」
 二回戦が始まった!







 再びむさぼり食う夫。まさかの二回戦。
 今までの夫では考えられない行動だ。それだけ今日のルビアは違う。
 違いすぎるのだ。


 (違う! 違う! なんていい女だ!)
 
 絶え間なく来る股間への想い!

 夫のペニスはものすごい勢いで力を取り戻す!

 今度は正常位で抱かれるルビア。もうルビアも止まらない! 
 欲求不満の身体が再び迎え入れたペニスを激しく求めている! 


「くあああっ!――――――」
 夫がうめく。ルビアからの膣の刺激は夫をうならすほどのものになっていた。
 二回目だろうと関係ない! これなら何回でもイキそうだ。

 

 巧みに締め付けてくるルビアの膣の快楽攻めに夫のペニスはのたうちまわる!
 
(だ、だめだ! またイキそうだよ)

「だ、だめ!」
 ルビアが思わず叫ぶ! 夫がイキソウになるのを静止するルビア。その声に反応するマグ。
「ル、ルビア……」
 ものすごい締め付けに狂いそうな夫のモノがピクッととどまった。
 散々攻めているのだがまだルビアは満足していない。

「お願い……もっと……



 もっと……



 してええ!――――」



 せつない声で言われたら男としてはたまらないものだ。ここでイッたら男が下がる。

「くそおおお!――――」
 マグは加速装置のように動かし始めた!

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