「ひいいいいいいいいっ!――――」
 洪水のように流れ出る蜜液。うごめくように動くペニス。人間の男にはできない芸当だ。左右うねうねとひっきりなしに、女騎士の膣をえぐるように責める! 歓喜の声をあげるマレイアス。とうとう快楽に負け始めた。

 マレイアスにとって、辛いのは寸止めだけではない。もう感じる必要も、我慢する必要もないのだ。
 ところが、身体は意思とは違って、この少年のペニスに狂ってくれとせがんでいる。

 それがさらに憎らしい女騎士!

 ――くああああああああっ! なんで!――あはあああああああっ!――

 認めたくない、イクという衝動! しかし、身体は求めまくっているのだ! 証拠の愛液をだらしなく流し続けるのがさらに辛い!

「くわあああああああっ!――」
 汗がイク寸前で止められるたびに狂うように出る。まるで浣腸を我慢しているのかのように……

「あはははっ!――それそれそれえええええっ!――――」
 悦に溺れるサルン。思いのままにマレイアスを、女の身体を狂わす。その行為に溺れている!

「ひいいいいいいいいっ! ひゃっ……あああああああっ!――――」
 しっかりと止められる辛さ……もう耐えられない!

「イか……せて……イかせてええええええええっ!!――」
 ついに叫び始めた女騎士。その悲鳴を聞いて悦に入る少年。

「ははははっ! とうとう認めたね! じゃあ僕の后になると言うんだ!」
「りゃ……りゃめええええええっ!――」
「ははははっ! 何がだめなんだい! 君が言うのは、后になるということだけだ!」
 勝ち誇るサルン、とうとう后になると心から言わせていると思っている。

「そりゃ!」
 寸前の辛さをさらに与えていく! もうマレイアスは快楽に完全に負けた……

 言う事を聞く必要はまったくない。もう人質はいないのだ。


 なのに……なのに!――――――


「ひいいいいいいいいいっ!――――」
 口が大きく開けられて、叫ぶ! 舌がわいせつに走り回る!
「言うんだ!――言ええええええっ!――――」
「な、なりいいいっ! ますううううううううっ!――――」
 もうなにがなんだかわからない!
「愛してると言うんだ!――」
「あいしてえええええええっ!――――るううううううううううううっ!」
 イキたいだけの淫乱女騎士に変貌する!

「うふふふ……さあ〜僕の后になる儀式の始まりだ!――」
 そう言うと、サルンは勢いにまかせて腰を動かし始めた!




「お気づきですか?」
 目を細めて目の前をみようとする戦乙女。ラゼという女が目を覚まそうとしている。ランカが心配そうに見ている。横にはミシェルン以下複数のダークエルフがいた。

「死ななくてよかったじゃない」
「…………」
 文句を言いたいランカだが、黙っている。鎧に身を包んだ女が起き上がった。

「ここは……」
「私達のアジト、といっても借り物だけどね」
 地元のエルフがいたところを強奪した借り物だ。
「あなた達……サルディーニをかどわかしたのはあなたたちね」
 弱弱しい身体に鞭打つように言う。
「かどわかした? なに言ってるのよ、サルンから私の身体を求めてきたのよ」
「……くっ……」
 気に障る言い方だ。
「逆らったら、あの女騎士殺すわよ」
 しっかり釘を刺す、ミシェルン。回復した王族のパワーの恐ろしさは良く知っている。とても盗賊ダークエルフごときでは勝てない。

「とにかく……お休みください」
「…………」
 起き上がって寝ようとはしないラゼ。怒りがこみ上げているようだ。その様子をミックとリックが、部屋の入り口でそっと見ている。先住民のエルフたち。今じゃ、立場逆転。
 だが、ミックは少し安心していた。それはマメリアが解放されたからだ。心の中であのサルンにだけは、辱めを受けてほしくないと願っていたミック。

「あなたたちは……」
 ラゼがミックたちを見る。
「ここの先住民のエルフたちよ」
 ミシェルンが言う。

「……申し訳ないわ、本当に……」
 さすがは王族、一族の身勝手な振る舞いを恥じている。
「は、はい……」
「ちょっと、いつまでじろじろ見てるのよ、さっさと食事の用意に取り掛かりなさい!」
 どうやら、食事の世話をさせられているらしい。ひどい扱いだ。

「何を言うの!」
 ラゼが怒鳴った!
「うるさいわね、サルンの指図なのよ、文句があったらサルンに言いなさいよ!」
 王族だろうが言い返すミシェルン。
「くっ……」
 その様子をただただ黙っているしかできないランカ。正直悔しい。だが、今ならランカ一人なら脱出できる。サルンが言っていた結界から出られるという言葉も本物だろう。しかし、この王女を置いていく、マレイアスを放っていくわけにはいかない。

 その時、
「あっ!――」
 ミックが恐怖におののく!

 サルンだった。何かを抱きかかえている。汗だくだくのサルン。そして放心状態の女騎士。



 マレイアスだ。放心状態のマレイアス。あれから百回ぐらい連続絶頂責めにあったらしい。気絶しているらしい。すさまじい快楽攻撃に身は崩壊している。

 未来の王は、女騎士の身体を部屋の端に寝かせ、堂々と中央の椅子に座った。

 王者の風格だ。

「ラゼ、たいした戦いぶりだったね」
「……サルディーニ!――」
 にらむラゼ。目の前にいる敵に、何もできない悔しさ!
「ラゼは大事なお客さんだ、さらに僕の弟の婚約者でもある。丁寧に扱うように」
 ミシェルンたちに言う。

「その女騎士とランカを解放しなさい!」
「マレイアスは僕の后だ、妻はいつも一緒にいないといけない」
 とうとう夫婦にされてしまった。
「馬鹿なこと言わないで、強制をともなう夫婦なんて聞いたことないわ!」
 戦乙女が叫ぶ。
「しばらくここにいてもらうよ。ただし、魔力は定期的に吸い取るけどね」
 ダークエルフの王族には力を吸い取るという技がある。
 これで定期的にラゼの魔力と体力を奪うのだろう。
 でないとミシェルンたちが危険にさらされるからだ。

「サルディーニ! こんな馬鹿な事はもうやめて!」
「王の言う事が聞けないのか? 僕は新しい王だ」
「あなたにそんな資格などないわ!――」
 笑うサルン。ラゼの言葉を心地よく聞いている。
「いくら言っても無駄だ、意味はない」
 その時、ラゼが思い切った行動を取った!
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