――今日はちょっと飲みすぎちゃったかしら……

 めずらしくミセルバはワインをたしなんでいる。メイドたちの晩餐会の見送りをしたあと、ちょっとだけなぜかお酒がほしくなり、飲んだのだ。そうすると身体が火照る。そうするとあそこが……


 なぜかうずく。



 ――身体が……やだ……物足りない……
 少しずつMの喜びを覚えてきた女領主。
 まさかメイドのリリスに開発されているとは誰も思っていない。だが徐々にその身体はリリスによってMの目覚めを呼び起こされ、M女としての喜びに身体は作りかえられ始めているのだ。

 寝る前にちょっと追加して飲んだお酒。それが効いたかのように……ミセルバが……

 寝室のベッドの上でオナニーを始めた……


「ん……んんっ……」
 久しぶりの自慰……
 最近は自慰をする必要もないぐらい身体をかわいがってもらっていたミセルバ。
 だが今日はリリスもミクもいない。

 ――あの二人楽しんでいるかしら?
 晩餐会ではメイドは貴族の娘になれる。みんなわくわくしていた、もちろんリリスも……

 そのわくわく感をあそこに分け与えるように指で慰めていく女領主。もちろん両手を使ってだ。

「くう〜ん……あっ」
 ますます敏感になっているあそこ。オナニーの感度も開発されている。ずいぶん前にした時と全然違う感触……

 ――やだあ〜どうしてこんなに……
 自分で触りながらじっくりと感触をたのしむミセルバ。
 もう濡れ始めた蜜肉が欲求不満をもらしている。次に美乳だ、火照ったおっぱいは、ぐいぐいと揉むだけで官能のラッシュが頭にくる。さらに小刻みに乳首をやさしく摘むとびくびくといやらしい感情が込み上げるのだ。

 ――きもちいい……こんなにいいなんて……
 指が止まるのを拒むように奥の肉に向かっていく。濡れそぼった淫肉のつぼみは固くなっていた。
 それをなぶるように小刻みに指で動かして遊ぶ。それがまたいい。

「あ……くあっ……いい……」
 一生懸命声を出さないようにしている。寝室なら聞こえることはないが、やはり気になる……


 ――ああ……おもいっきり……地下牢で……されたい。

 でも今日はしてくれる二人がいない。
 二人はいまそれどころではない。



 
 アウグス家の騎士たちが、馬に乗って足跡を追っていく。徐々にその先に近づいている……
 しかし……それは……


 ――おいおい、こりゃあ……
 文句ばっかり言っていた騎士の一人が徐々にその終点に気づく。しかしその終着点は認めたくないものだった。


 他の騎士たちも馬を走らせながらも行き先はわかってきたようだ。ただひとり、リシュリューを除いては……

 屋敷が見えてきた、そこが終着点だ。しかしそこには……



 黒い不気味な蜂の紋章がたちはだかっていたのだ。
 
 
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