ミ、ミセルバ様……

 こちらでは御領主様がメイドのアナルを攻め続けていた。指をやさしく肛門の周りに這わせ、ゆっくりと深く入れていく。ミクの表情をちらちらと見つめながら、反応を確かめていく。ミクはじっと何かを我慢しているかのようだ。リリスや他の女性たちからもあまりそこは触られたことはない。リリス自身が好きではないというのもある。もちろんメイドのお尻の穴を触ったのは今日が始めてのミセルバ。
 だいたい女性の肛門などじろじろ見る機会など……ましてメイドの穴を好んで見る女性の領主はまずいない。
 ミセルバ自身もなぜこんな事を……と、後で冷静になったときに考えれば不思議と思うに違いない。だが今はミクの穴をいじり続けているのだ。この現実は否定できない。

 ――あん!

 ミセルバがアナルを口に含む。ぐいぐいと穴の周りを吸い始めた。なんともいえない感覚……。

 ああっ、私……ミセルバさまに……こんなっ、こんなことを。されてるんだわ。

 期待と不安がミクの心の中を駆け回る。ミセルバが花園にも指を入れ始めた。ピクッと即座にミクも反応する。二箇所の穴を丁寧にやさしく、ときには激しくする。
 指と舌との演奏会がミクの下半身で始まった。






 リリスは放心状態だ。ロットはリリスの横でうつぶせになっている。疲れているのだろうか?無心のままリリスはなんとなく起き上がった。理由はわからない。わからないが離れようとした。

 だがベッドから離れようとした時、右手を掴まれる。その手に何かの意思を感じ取ったリリス。スッと掴んだ男を見る。少年は瞳をリリスに向けた。素直な澄んだ瞳。今、この目で見つめられれば誰でもグッとくる。

 違う――何か……いままでのロット少年と違う。
 後ろから、抱きしめられ……軽く愛撫が始まった。
「ま、まって、ロット、さ……」
 が、口を塞がれ意思を伝える言葉を遮断される。何かをリリスは感じたのか?抵抗しなさいと脳が命令する。だがその前に、少年の言葉が襲い掛かった。

「後ろから」

「抱きたいんだ……」

 ハッとするリリス。ささやくような、だが力強い言葉が頭の中を駆け巡る。徐々にリリスの頭がこの言葉に支配され始める。さらなる危険信号を送るリリスの脳。しかし次に少年の腕がその信号を止めにかかる。リリスを後ろから力強く抱きしめたのだ。

 だ、だめよ……リリス、飲み込まれちゃ――なにか妖しい力を感じたリリス。
「ロ、ロット様、ちょっと休ませ……」
 しかし再び後ろからロットの唇によってリリスの唇は遮断された。そして……とどめの一言。


「抱きたいんだ……まだリリスさんを……思いっきり」
 その瞬間耳元で熱くささやかれた言葉によって脳の危険信号が止まった。



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