ゆっくりと脱がされていく服。しかし手錠をはめているため、軍服の上着は脱げない。そこで脱がせるだけ脱がして行く。あらわになった乳房と腕のつけね。

「やめろ!――」
 叫ぶルビア。言っても無駄だが。

 その瞬間、叫んだ口に、何かを飲まされた。
「しばらくしたら効いて来るわよ」
 にっこりと笑う娘達。
「うわ〜うらやましい〜」
 でっかい人妻のおっぱいをうらやましそうに見る娘。
 自分のはここまで大きくないのでうらやましいらしい。そのうらやましいふくらみを、揉む。身体は敏感に反応する。せっせと媚薬で仕込まれた身体だ。もう抵抗は出来ない。もっともルビアの意思は別だが。

 エステのように何人もの娘たちがルビアの身体にローションを塗っていく。ぬるぬる漬けになった女軍人。ポッポ、ポッポと顔が火照る。

「もう少ししたら、全部脱がせてあげるわね。あなたが抵抗できなくまでの辛抱よ」
 体力がよみがえると困るので、しっかりと薬物漬けにしてから、手錠を外そうということらしい。
 パンツのベルトが緩められて下ろされていく。スポーツタイプのスポーツパンティーがあらわれた。

「へえ〜軍人さんってこういうの履いているんだ」
 黒いスポーツパンティーをじろじろと見る。そこにローションを塗っていく。
「うくっ……くうっ……はっ」
 身体中いじられてどうかなりそうだ。しかもだんだん感じてきた……

「う〜ん、でっかい乳首ねえ〜」
 感心している娘たち。ルビアの身体の値踏みを始める。ピンッと指ではじく!
「あんっ!――」
 思わず声が出てしまう。

「あらあら感じやすい身体なのね」
 結構いい声で泣くルビアににっこり。屈辱のルビア。こうもいいようにされる事が憎らしい。

 すると今度は、全員が離れる。じっとなにかを待っている。

 ――はうううっ……

 身体がガクッと抜けていく感じがルビアを襲った。力がはいらなくなった証拠だ。
「よし、いいわね〜」
 頃合と見て手錠を外す。その場に倒れこんだルビア。足枷も外して自由の身だ。

 しかし、動けない。

 そのまま数人に娘達によってルビアは別の場所に連れて行かれたのだった。



「おい、起きな!」 
 アイリーンが声をかける。後ろに5名ほどの仲間つき。
「……うっ……」
 捕らわれた少年は、まだ眠りたいといったところ。
「こら!」
 こつんと頭を叩かれる。その瞬間目が覚めた。

 だんだんと現実の姿が目によみがえる。

 ――あ……

 ――ああああっ!――

 ガバット起き上がるポポ!

「ふふ、いい子にしてもらうよ」
「うるさい!――」
 立ち上がって構える。もちろん短剣は取り上げられているが。
「悪いけど、抵抗したら軍人さんが死ぬことになる」
「なに!?」
「一人、人質として捕らえてある。それでも抵抗する? 坊や」
 にっこり微笑む女盗賊。その表情が憎い。
「解放しろ! 僕も、その軍人も!――」
「だったらおとなしくしてな。出来なきゃ殺すだけだ」
 にらむアイリーン。その表情にゾッとする物を感じたポポ。アイリーンは非情な女ではない。しかし、いざとなれば、やる時はやる女だ。

「……うっ……」
 迫力に飲まれるポポ。ここで抵抗しても無駄と判断。
 すると、ゆっくりと部屋のソファにリーダーが座る。 しかし、汚いところだ。
 まあ、盗賊のアジトなぞ、こんなものかもしれない。
「早速だけど、目的を聞かせてもらおうか」
 強い立場にいるリーダーが皇太子殿下に尋問する。

「目的?」
 目的と言われても……ポポは、ルビアと一緒にいたかっただけ。

「一国の皇太子が、わざわざ極秘でここに来るってのはなにかあるんだろ?」
 なるほど。そう読んだかアイリーン。

 ポポは考える。

「盗賊退治だ、お前達のような者を捕らえるためさ」
「なによ? このガキ!」
 あの例の逆恨みしている娘だ。この娘の名はミクルミ。仕返ししたくてたまらない遊び人娘。
「盗賊退治に、皇太子殿下がお出まし? ちょっと信じられないね」
「正義のために僕は来たんだ!」
 威勢のいいポポ。びびっているのだが、虚勢を張っている。

「はあ? 正義のため? なによこいつ!――」
 ミクルミの怒りは頂点に達した。
「お前達は悪人だろう! 悪い事する奴は、駄目なんだぞ!」
「あんたね! こんな世の中にしたのは、貴族の連中じゃない! 私達はね、好きでこんなことやってるんじゃないのよ!――」
「な、なんだと!――」

「やめな!――」
 アイリーンが止めた。どうもこのミクルミという娘は、貴族の人等にコンプレックスがあるようだ。

「正義のためって本当かい?」
「そうだ! 僕は正義の味方だ!――」
 怒りまくるポポ。無我夢中。それをじっと見ているリーダー。

 ――こりゃあ〜本当だね。 ま、こんな子供に秘密事項とか教えるわけがないか。
 ということは……やっぱり、あっちの方を責めないと駄目だね。

「わかったよ、正義の殿下様。 でね、悪いけど、しばらくここに滞在してもらうよ」
「仲間と僕を解放しろ!」
「だめだ」
「あのなあ〜!――」
 怒るポポだが、まったく動じないアイリーン。立場的にポポは不利だ。

「逃げたり、変なまねしたらあの女軍人の命はないよ。わかった? 坊や」
「僕は坊やじゃない、ポポだ!」
「あははは、おもしろい子だね……連れてかわいがってやりな」
 アイリーンが部下の女たちに命令する。

「覚悟しなさい、たっぷりいじめてあげるわ」
「まちな、ミクルミ。あんたは一緒に来るんだ」
「え?」
 てっきりポポを……と思っていたミクルミ。

「ミクルミ以外で……た〜っぷりと快楽漬けにしておあげ。将来のためにもなる」
「あ、は〜い」
 部下の一人がうれしそうだ。

「な、なにすんだよ!――」
 抵抗するポポ。
「こら、抵抗したら……わかってる?」
 そう言われるとポポは黙ってしまう。ルビアのために。

 連れて行かれるポポ。それを不満そうに見るミクルミ。
「あんたがあの子の担当したら、本気でいじめそうだしね」
「もちろんですよ、世間の辛さを思い知らせてやりたいんだから!」
 まだ怒っている。

「さ〜て、あのルビアの身体の状態でも見に行こうか」
 コキコキと肩を鳴らしてアイリーンとミクルミはルビアの元へと向かった。
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