効き目はすぐにあらわれた。絶え間なくあそことアナルが熱くなり、疼き始める。しかし、取ることは出来ない。さらに上半身は自由なので、なおさら辛い。思わずあそこに手をやりたくなる。

 ――こうやって……思い通りにさせるつもりか……

 疲れと眠気と疼きが交互に襲ってくる。これがどうしようもなく辛いのだ。あたりを見るルビア。
 何か逃げ道とか方法がないか探る。しかし、ちょっと、どうしようもないようだ。

 ――殿下は……大丈夫だろうか?
 ルビアが今一番気になるのは殿下だ。それが軍人の務めでもある。

 ――なんとかしないと……
 疼きに耐えながらルビアは思案していた。



「え? ビーズとバイブも入れたの?」
 ちょっと驚いているアイリーン。そこまでしろとは言わなかったからだ。
「そうですよ、しっかり調教しなくちゃ、ね〜」
 ミクルミは平気で言う。
「……後で、イカせてあげな。あれは辛過ぎる」
「あら……」
 意外な顔をするミクルミ。
「あの女は、協力してもらわないと困る、そういうこと。まあ、明日朝でも、すっきりさせてやるといい」
「は〜い」
 ご不満のミクルミ。

「その代わり……いじめたいなら、たっぷり焦らせてイかせてやりな」
 にやっと笑うリーダー
「あ、は〜い」
 そう言われるとミクルミはうれしいようだ。報告が終わって二人は出て行った。

 ――なんとか出来ないかね〜そうすれば……

 アイリーンが寝ながら考えている。今の目狐を崩壊させたいアイリーン。そして、もう一度組織を立て直したいと思っているのだ。

 ――場合によっては……あの事も言うしかないようだね。ふふふ、聞いたら驚くだろうな。

 ルビアはそう簡単には協力するとは言わないだろう。最悪はポポを使って、脅迫してでもさせようかとも思っているようだ。しかし、それでは今後、うまくいかない。

 ――言えば……びっくりするかもしれないね……
 クスッと笑う。だが、次の瞬間表情が変わった。

 ――盗賊の連中を……自分のためだけに利用する……私はそれが気に入らない!

 グッと天井をにらむ。なにやら固い決意がこもっている。


 ――必ず崩壊させてやるからね。 みていな……

 盗賊団同士の権力争いは、激しい。乗っ取られたという気持ちもある。
 しかし、アイリーンが気に入らないのは、それだけではないのだった。
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