「ど! どういうことですか……これは?」
 驚くルビア。別れたはずの少年殿下がここにいる。
「うわ〜揺れる、揺れる。ずっとうずくまっていたから感じなかったんだよ」
 ポポの方は楽しそうだ。見たことのない世界がここにはある。城とは違う、船内の倉庫。
 好奇心いっぱいの少年にとってここは面白いところに違いない。

 どうやらここに隠れて、船が出たらしばらくして箱から出ようというつもりだったらしい。ところが、その間に寝てしまったというわけ。

「……で、殿下……」
 荷物箱から一国の皇太子がひょっこり出てきたのだ。そりゃだれだって驚く。

「のどかわいたよ、飲み物ある?」
 今度はのどが渇いたという。いきなり出てきてそれはないだろう。
 ルビアの目をじっと見るポポ。きれいな目をしている。
「……あ、あの……」
 困るルビア。

 戸惑うルビア。
 
 冗談じゃないルビア。

 その時船が激しく揺れた!

「きゃあああああっ!!――――」
 二人がよろめく!

 と、同時に重なりあう身体……

「わわわっ!――――」
 大きな胸に向かって殿下が飛びついた格好になる。ポポの目の前に、ふくよかなおっぱいが服の上からアピールしている。そのアピールにさっさと負ける皇太子。
「ミ……ミルク出るかな?」
「え?」
 ミルクという言葉に一瞬凍りつく。
「で、出ません!――」
 人妻はきっぱりと否定した。
「ほんと〜」
 と言って服の上からかぶりつく!

「あっ!――」
 ビクンッと来る鈍い快感。一瞬のうちにおっぱいがあの時の衝動を覚える。よみがえってくる快楽。
 よみがえってくる淫乱の想い……

 よみがえってくる、あの時のエッチな衝撃……

「ルビア〜」
 両方のおっぱいをわしづかみにして、思いっきり甘える少年。あっという間にルビアの抵抗感は薄れていく。身体がそういう風に作り変えられているのだ。
「だ、だめです!――」
 せっかく忘れていた快感が少年の愛撫によって掘り起こされようとしていた。

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