目が覚めたマレイアス。しかしそれは物音でだった。
「おはよう」
「…………」
 黙っているマレイアス。
「食事もしないでずっと眠っていたの?」
 ミシェルンがマレイアスに尋ねる。
「食事? ああ……」
 チラッと料理を見る。その横にセイキンもいる。
「食事を済ませて頂戴、それが済んだら調教してあげる」
「…………」
 黙っているマレイアス。
「お願いだ、もうやめてくれ!」
「なに言ってるのよ、これからが面白いのよ、お嬢様がどうなってもいいの?」
 文句を言うセイキンにミシェルンの冷たい一言。
「マレイアス、さあ食べて、体力がないと困るのよ。結構汗だくだくになるからさ」
 ニヤッと笑うミシェルン。女ダークエルフの不気味で美しい笑い顔だ。なにか企みがあるのだろう。

 マレイアスは何も言わずに立ち上がった。
 裸のマレイアス。身体を隠すように掛けてあった毛布を脱ぎ捨てた。
「裸じゃかわいそうだから服を支給するわね、こっちに来て頂戴」
 ミシェルンが誘導する。マレイアスは何も言わずについて行く。
 お嬢様を人質に取られている以上下手な事は出来ない。

 ――くそ、俺って本当に……。

 役立たずと言いたいのだろう。セイキンの身体には情けなさと怒りでいっぱいだった。




 


 マレイアスが連れてこられたのは、昨日とはまた別の場所だ。女ダークエルフたちがいる。
 なにやら小瓶を持っている。液体が入っているようだ。水あめのようなモノらしい。

「うふふ、来たわね」
 にやっと笑う。女ダークエルフの一人。ねちねちとした水あめ状の液体を楽しそうにかき回している。

「さ、横になりな」
 ミシェルンが言う。言われたとおりにベッド上で横になるマレイアス。勝気な顔立ちのマレイアスだがさすがに今はちょっと弱気だ。
「ふ〜ん、こう見ると大きいわね、胸」
 おっぱいをチラリと見るミシェルン。自分より大きいおっぱい。マレイアスの乳には存在感がある。
 

 エロチックな乳と顔。

「さ〜て、じゃあその淫らなおっぱいからマッサージしてあげるわ」
 と言って服の上から水あめを垂らし始めた。
「うふふ、選ばれたのよ、あなた」
「選ばれた?]
 聞き返すマレイアス。
「サルンがね、あなたを人間の女の代表として徹底的に調教しろってね」
「…………」
 水あめがしたたり落ちて布の服をしみ込んでいく。その上からマッサージを始める女ダークエルフたち

「あっ……」
 ビクッとする女騎士。女騎士といっても今はもうその格好もしていないが。

「気に入られたのね、あなた」
 乳をやさしく揉み返すミシェルン。だが、ミシェルンの触り方には悪意がこもっている。
「ど、どういうこ……あんっ!」
 感じ始めたマレイアス。身体全体を無数の手が襲っている。

「徹底的に狂わせてあげるわ、サルンに言われなくてもね」
 ちょっと睨む。嫉妬心が心の底からわきあがっている。
 気にっているからサルンは手放さない。そう見ているミシェルン。

 


 ――以前のシスターの時はここまではなかった……



「今日からね、昼間は私達が、夜はサルンがお相手するそうよ、もっとも昼間と夜の区別も人間じゃわからないでしょうけど」
 洞窟に閉じ込められっぱなしだ。時間の概念も狂い始めている。

「んっ! あっ……」
 顔が火照ってきた。無数の手でいろいろなところを服の上から弄くられる。

「うふふ、昼間は徹底的にレズ漬け、夜はサルンのペニスで狂うのよ、あなた」
 そう言ってミシェルンがマレイアスにキスを始めた。

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