一方……

 洞窟では、淫らな宴が行なわれていた……

「はああああっ!――」
 サルディーニ……サルンの上で馬乗りになtって、ラゼが悶え狂っている! 横では、せつなそうな后、マレイアスの姿がある。

 さらに、ダークエルフ娘達のレズ行為に、ランカへの触手責めであった。

「いい、いいわああっ!―― サルンさまああああっ!――」

 信じられない……あのロゼが……

 サルンさま? 数日の間に何があったのだろうか?

「うふふふ、いい声だね〜たまらないな」
 ラゼは、すっかり改造されてしまっていた。抱かれている時には、欲望に負け、サルンさま〜を連発してしまうのだ。自分の意思とは無関係に……さらに、しっかりと、パワーを吸い取られているので、人間の女性ほどの力しかない。

 しかし、正気に戻ると、怒りと、憎しみがわきあがる。マレイアスとは、似ているが違う。
 マレイアスは、サルンさま〜とは言わない。

 抱かれている時の、ラゼは、淫乱戦乙女そのものだ。膣穴からは、液が飛び散り、腰を淫らに動かしまくっている。美乳を上下に激しくゆらしながら……

「あはあああああああああっ!――――」
 歓喜の声で、サルンを喜ばせるラゼ。それと呼応するように、ランカも触手に狂っていた。

 それも、この触手、イク寸前になると、止まってしまうのだ。おまけに下半身全体を覆っているから、自慰もできない。辛い焦らし攻めに合っているランカ。

「ランカ、なぜ逃げない」
「……うっ……くは」
 長身の女は耐えている。
「君は逃げてもいいと言っている、この結界から出れば、触手の動きも止まる」
「マ、マレイアスと、ラゼさまを……一緒に」
「だめだ」
 そういうと触手がビクッとうごめいた! 

「あはっ!――」
 イキそうになると、止まる。もう、辛くてたまらない。
「ふふ、どこまで耐えれるかな?」
 そう言いながら、またラゼを見る。あの、気の強さはもうない。抱かれている時は、ただのメスだ。
 髪を思いっきり振り乱しながら、サルンの表情を見る。
 あなたのペニスに狂っていますという表情だ。

 その表情に、満足感を得るサルン。
 未来の悪魔の少年王は、ご満悦だ。
「ひいいいいいいいいいっ!――――」
 洪水状態のあそこ! それをさらにサルンのペニスが貫く!
「いやあああああああああああっ!――――」

 顔が赤マレイアス。この数日、ゆっくりと休めた。それはよかったのだが……

「辛そうだな、わが后よ」
 今度はマレイアスを見て言う。

「…………うるさい」
 貞操帯をつけられているマレイアス。実は、毎日たっぷりと媚薬責めにあっているのだ。こちらも、焦らしプレイ。一回もイっていない。

「したくなったら、サルンさま、ペニスで狂わせてくださいと、言うんだよ」
 絶対、言いたくない言葉だ。

 そう言うと、もう一度、ラゼを見た。狂う、狂う、ラゼ。舌をだらしなく出し、歓喜の声をあげ、とろんとした目で凌辱しているサルンを見る。その間も、必死に腰を動かし、必死に頭で快楽を楽しんでいるのだ。
 みずから、淫らに腰をふる戦乙女……

 抱かれている時には、淫乱スイッチでも入っているかのようだ。


 ――さて……そろそろ……動くか……
 あと、しばらくはこの宴を続けるつもりのサルン。それから、ラゼは解放することになるのだった。




 ゆっくりとワインを飲む。満たされた欲求の後の一服だ。完全勝利を楽しんでいるサルン。美しき悪魔の少年王は、今後のことを考えている。

 放心状態のラゼ。悶えているときは、喜び、そして、正気に戻ると……憎む。これの繰り返し。
 そして、今は憎んでいる。

「ラゼ、君は解放する。伝言を頼む」
「え?」
 解放?

「10日待つ……それまでに僕を幽閉した王族どもを連れて来いと、父上に言うんだ」
「……サルディーニ」
「こなければ、こちらから国に乗り込み、逆らう者を根絶やしにする、さらに人間の国もだ」
 椅子に座って、脚を組みながら偉そうに言う。

「解放するなら、マレイアスも、ランカもよ」
「マレイアスはだめだ、僕の后だ。誰にも渡さない」
 スッとマレイアスを見るサルン。その目には一瞬だが、やさしさが見えた。それを感じ取るラゼ。

 どうやら、本気で后にするらしい。もっともされているマレイアスは憎しみばかりだが。
「…………」
 横で顔を赤くしながら聞いているマレイアス。もっとも、喜んでいるのではない。欲求がたまっているのだ。

「サルディーニ……」
 あきらめた、ラゼ。
「行くんだ……」
 サルンがカプセルで、ラゼを取りこんだ。元気なラゼならこのカプセル程度は壊せるのだが……

「待って、お願いよ。マレイアスだけでも」
 カプセルの中から、手で叩いて哀願する。
「くどい!」
 手に力を入れ、光の玉をつくる……このまま、結界の外に一気に押し出すつもりらしい。

「サルディーニ!――」
 哀願するラゼ。
「いいか、しっかり伝えな、ついでに弟にも、何をされたか言うがいい」
「き、貴様と言う男は……」
 さらに光の玉が大きくなる。

「どうせ、君は戻ってくるんだ、僕の元へね」
 笑う美少年。ラゼの怒りはさらに強くなる!

「サルディーニ!――――――」
 その瞬間、一気にラゼはカプセルごと、吹き飛ばされた!


「うわあああああああああっ!――――」
 凌辱された乙女が、洞窟から結界の外へ、森の外へ押し出される!
 うつむく、マレイアスとランカ。

  ――さて……と

 今度はマレイアスを見る。
「強情だな君は」
「うるさい!」
「ふふふ……」
 チラッとランカも見る。

「おまえたち、ここは今日から、ランカとマレイアスの部屋だ。出て行ってくれ」
 レズに夢中の娘達に言うサルン。
「さて……二人で楽しみな」
 そういと指をパチンと鳴らした。すると、マレイアスの貞操帯が外れた……

 ――あっ……

「ランカ……しばらくマレイアスを頼む」
 出て行くサルンと娘たち。

「ちょ、ちょっと……」
 いきなりの展開におどろくマレイアス。ランカと二人っきりだ。それと触手……

 妙な組み合わせである。
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