――理由もわからない……理屈もわからない。

 だけど、ラゼの気迫に……そうこうするうちにサルンが戻ってきた。

 もう再生しているようだ。おそるべき未来のダークエルフ王……

「…………」
 マレイアスとラゼを見る美少年。この状況の意味を理解しようとしている。ラゼの表情には、希望があるからだ。

 それは、サルンにとっては、不快なことだ。

 ――どういうことだ?

 マレイアスを人質にするという作戦でないと判断。マレイアスがにらむ……
 赤いドレスを身にまとった女騎士が、神聖エルフの剣を持って……

「ふ〜ん」
 怪訝な顔をするサルン。マレイアスに剣を持たせるという意味がわからない。

「サルン、あなたは……わたしが倒す!――」
 剣をビュっと一振りして、叫ぶマレイアス。ラゼがマレイアスをカプセルで包む!


 とうとう……とうとう、反撃の機会がきた……


「君ならその剣で僕を殺せると?」
 聞くサルン。
「いくぞ!――」
 問いには答えず、一気に憎き相手に突っ込む!

「おおおおおおおおおおおおっ!――――――」
 すさまじい怒りをためて、マレイアスが突撃する。赤いドレスを身にまとった、美しき女騎士が……


 ただ、一つの希望を込めて……だが、

 その希望を、絶望に変えようとするサルン!
 女騎士の振り上げた剣の腕を……


 あっけなく掴んだ……

「やめるんだ……わが后よ」
「ううううっ……」
 無情に止められた攻撃。人間の女の攻撃など、今のサルンには屁でもないことだ。

「うおおおおおおおおおっ!――――」
 赤いドレスの女が、顔を真っ赤にして叫ぶ!

「君もまだわかっていないようだ、現実というものを……」
「サルン!――しねええええええええええええええっ!――――」
 触手に四肢を掴まれたまま、叫ぶマレイアス。

「エルフの女といい、人間の女といい、メスというのはこういうものか?」
「なんだとおおおおおおおおおおおっ!?――」
「仕方ない、わからせてやるよ」
 そう言って、サルンが股間から、ペニスをニョきっと出す……

「うっ……」
 未だに、生理的に受け付けないサルンの淫らな性の玩具が、マレイアスの股間に忍び寄る……
 あれだけ快楽を植えつけられても、見るのも嫌なペニスだ。


 ――どうすれば……どうすれば……

 どうすればいいのかわからないマレイアス。あなたなら倒せるだけでは、理解不能だ。
 だが、言ったラゼもどうすればよいのかもわからない。

「サルン、気をつけて! この女、マレイアスなら倒せるとか言ってたわ!――」
 ミシェルンがすかさずアドバイス!

 それににらむランカ。
 ランカも、ラゼが何かしようとしていることはわかっている。
 せっかくのチャンスに釘を刺されたくないのだ。


 (倒せる? この僕を?)

 マレイアスが?


「…………」
「離せ!――殺してやる!――」
 にらみながら叫ぶ! 触手に膣をかきまわされながら……

「やってみな」
「なに?」
 意外な言葉におどろく。
「無駄だとわかったら、剣を自らの意思で渡すんだ。それまでたっぷりと公衆の面前で犯してやる」
「きさま!――」

 あれだけラゼをいいようにもてあそび、さらに、自分の后まで……

「さあ〜渡すんだ、マレイアス、快楽に負けてね。そして認めるんだ、君は僕を愛しているということを……」
 笑う、サルン……

「うおおおおおおおおおおおっ!――――」
 叫ぶが、身動き取れない女騎士! これでは意味がない。グニャっと、膣の中のペニスがうごめく。
 いびつな長さと大きさ、コブ状になったイボ……


「あぐはああああああああっ!――」
 殺そうとしている相手の一物に、狂わされていくマレイアス。

「う〜ん、いい絞まりだよ……すばらしい〜」
 笑うサルン。顔を赤くして……しかし、ラゼのような醜悪な顔は見せない。あくまで、后と見ているのだろうか?

 ジュブ、ジュブ、という音と同時に、膣肉が、愛液を飛ばしまくる! 
 快感が、あそこを支配していく……愛せよ、愛せよと命令する。もはや、快楽でなんとでも出来ると思っている少年。

「うぐ……むはっ!――」
 目の前の敵に、犯されているマレイアス……いや夫か……


「渡せ……自らの意思で渡すんだ、僕に愛を示せ」
「ば、ばかや……ろう……くはあああああああっ!――」
 強制絶頂が始まった……
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