チャンス

「私を、ミセルバ様の?ほ、本当ですか?」
「うむ。実はね、君が卒業したアルテッツ大学の教授からの推薦があってね。」
「モーリー教授のことでしょうか?」
「そう、彼がそういうことならぜひ君をとね」

 信じられない……どこの貴族もなかなか女医は雇ってはくれないのが現実だ。まして中央でトップクラスの医学の勉強をした彼女でさえもひしひしとそれは感じていた。
「光栄です、あのミセルバ様にお近づきになれるだけでも」
「うむ。では決まりでよろしいかな?」
「は、はいもちろん」
 目を丸くしてライザは答える。その目もまたいちだんと美しい。
「仕事の内容はいうまでもないが。一つだけ付け加えてしてもらう事がある。それはねメイドの体調管理もしてもらう事だ。ようはミセルバ様だけではなくということで…よろしいか?」
「それは構いません。むしろ医者としては当然です」
「ふむ。いい言葉だ覚えておくよ」
 そう言って男は立ち上がると、
「評判どうりのお方のようだ。あえてうれしく思う」
 男はにこやかな口調でそう言った。ライザもにこりと微笑み軽く会釈した。




 ミセルバの使者が帰られた後、興奮が止まらない。

 ライザは、そのまま一人遊びにふけっていた。はあ……私が、御領主様のお抱え。
 
 ――ふふふ、あはははっ!

 これで今まで女のくせにと言ってきた男達を見返せるわあ〜う、んんっ……。
 そう思えば思うほど指の動きは激しくなる。ライザは片方の手だけでは足りずに両手を秘裂に当て始めた。
 ――うああっ、ふ、ふふふ……。
 あいつらのビックリした顔が目に浮かぶようね。あんっああ、いいい……くうっ。汗びっしょりになって鏡を見ながら、ライザは自慰にふける。大学での周りの評価は実に冷たいものだった。女というだけでだ。だから男性に対してのコンプレックスは大きい。
 モーリー教授ぐらいよ、私を評価してくれた男性は。
教授に恥をああっ、かかせない……ように、くううっ、がんばらないとね。
 ――くああああっ。

 今日はなんかすごい。ああっ……こっちもがんばって……くあっ!

 ライザはこの夜、幾度もなく絶頂を楽しんだのであった。
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