物足りない喜び


 マイカが苦しんでいる、いや喜んでいるのか……。」

 うぅ、ああっ……き、きくううぅ。

 両手を立ったまま拘束され、足をクの字に曲げて耐えている。まるでおしっこが漏れそうな状態のように。

 そ、それにしても腹立つわあ〜アイラのあの顔。本当はお姉さまだけだったはずなのに……くっ、ああまたくるうぅ〜。

 ゴロゴロゴロとおなかが鳴り響く……。

 しかも……かんじんのお姉さまは……いないなんて、もう。

 と思っていると目の前にアイラが近寄ってきた。
「出したい?」
「お姉さまはどこにいったの?」
「さあ〜嫌いみたいだしねこういうのって、それよりそろそろ限界じゃないかしら?」
「え、ええ」
本当はお姉さまがいればもっと耐え忍んで……を喜べたのかもしれない。が、アイラならさっさと終わりたいと言う気持ちなのだろう。
「ふふ、じゃあさあ〜この残りを追加してくれたら出さしてあ・げ・る」
 不適な笑みを浮かべながらアイラは言う。
「い、いいわよ」
「その前にまた復唱してもらうわよ。え〜とね」
 アイラは少し考えた後、
「お願いですから、私のお尻の穴に注射器の残りを突っ込んでくださいって言って頂戴」
 その瞬間キッと睨みつけるマイカ。
「あら、なに?その態度、嫌なら出させないし、徹底的に焦らし攻めもするわよ」

 も、もう〜あっ、くっ、くる。

 再び便意の衝動が走る。
「わ、わかったわ。い、いうわよ」
 
 ――もう限界。



 マイカは言われた通りに復唱を始めた。

 ――はあ〜至福よねえこれって。気持ちいい。

 うっとりとするアイラ。しばらく浸っているようだ。が、そこで邪魔が入る。
「ちょ、ちょっと早く入れなさいよもう本当に限界なんだから!」
「はいはい」
仕方ないなあという気持ちで、アイラはマイカのお尻の穴に再び残りの液体が注入される。

 ああっ、すご……くあっ!

おなかに液体が入っていくのがわかる。ニヤニヤしながらアイラは入れていく。そして入れ終わったのだが、今度はすぐに穴から注射器を抜こうとしない。
「こ、こら!はやく抜けえ!」
「はいはい」
ポンっと抜いた瞬間だ。まず最初の一吹きが尻の穴から放出される。それから間をおいて再びビュっと勢いよく出つづけた。

 ――ああっ、くあああぁ!き、きもちいい。

 快感と苦痛がマイカを襲う。汗がだらだらと多く出てきた。

 ――はあ〜な〜んか面白くない。

 ソファに戻ったアイラは心の中でつぶやいた。

 ――なにかが足りないのよねえ〜なにかが。そう〜……。
 苦悶と快楽にふけるマイカをよそに・・考え続けているようだ。なにかが疑問なのだろう。と、その時アイラの花園に二本の指が侵入した。

 あんっ!お、お姉さま……?

「どうしたの?アイラ浮かない顔をして」
いやらしく花園を愛撫するリリス。
「あっ、いえ……ちょっと考え事で、す……あん」
 いつもながらリリスの天才的テクニックで一瞬にしてSからMへ変身するアイラ。
「考え事?楽しんでたのじゃないの」
「あっ、な……何かが足りないなあ〜って思ってて、その」
「ふ〜んそう」
と言いながら指が胸に移動する。やさしく乳首を刺激し始めた。

 ――ああ〜気持ちいい。お姉さまの指。

 あ、そうだ……わ、わかったわ。あっ、あん!

首筋を舐められたらしい、だがまだ思考回路は停止はしていない。
 ――本気で、本気で嫌がってないから……だわ。いまいち物足りないのは。そう〜こういうのってさ… 本気で嫌がってないとね。
「ふふふ、そうそう」
 愛撫されながらアイラがつぶやく。それにリリスがちょっと驚いた。
「どうしたの?」
「お姉さま、このプレイって本気で嫌がってないと意味ないですよ」
「まあ……そうかもね」
「いつか……あんっ、そこぅ〜、本気で嫌がってる女を……ふふふ、ちょ、だ……め……お姉さま」

 ――アイラ……まあ気持ちはわかるけど、これは……ね。私はするのも、されるのも嫌い。

愛撫が強まってきたのだろう思考能力が低下してきたようだ。そして唇を奪われる。長いキスの始まり。
この瞬間思考能力は完全に奪われた。

 ああ〜いいなあアイラの奴。

 出した余韻に浸りながらもさらなるお姉さまの攻めの快楽を欲するマイカだった。この夜は、アイラ、マイカともに長い夜になっていったのである。
後ろ トップ