その３


「ひと〜つ、俺のモノを入れずに手で自慰をする。ふた〜つ、指じゃ物足りないなら張り型使って絶頂へ。
そして最後が俺様のモノであんたが満足するまで犯される。さあどれがいい？」

「…………」
　女は少し考えているらしい。モノを受け入れなくて済む方法が二つある。しかし見られながらの自慰は屈辱の極みだろう。

　なら――

「わ、わかったわ。じゃあ……わたし」

　さ〜ていよいよと言う時だ。どこからこつこつと靴の足音が聞こえる。

　あら、ミクだわ。はあ〜せっかく面白いとこなのに。


　やだ……。

　ミセルバは頬を少し赤みがらせて、サッと本を引き出しにしまい込んだ。

　コンコン。
　ミクが律儀に扉を叩く。メイド長の部屋から貰った鍵を使って秘密の扉からここへ来たのだ。

「ミクいいわよ入って」
「はい、失礼します」
　スッとメイド服の格好のミクがミセルバの前に現れた。

「うふ、きてくれたのね……ミク」
「はいもちろん」
「うれしいわ、ほんとはちょっと不安だったのよ、こころうそく燈しても結構薄暗いし」
「ですね、でももう私が来たから大丈夫」
　ミクがニッコリと笑う。安心するかわいい笑顔だ。こういう時、ミクのようなタイプはとても役に立つ。

「じゃあ……ミク」
　ミセルバがスッとベッドから立ち上がる。ネグリジェ姿のミセルバ。胸を大きくはだけさせている服はミセルバの身体を一層魅力的に魅せるものだ。ミクが服を脱ぎ始めた。こちらはなんとなくかわいいという身体。
「綺麗よミク」
「うれしいです、そう言って貰えると」
「私の方はどう？」
「もちろん魅力いっぱい」
「ふふミクらしい言い方」
　二人は唇を重ね行為を始めた。
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