本当にこのところご機嫌なんだよなあ〜ミセルバ様。

 充実しているのは当たり前だ。二、三日に一回はミクの愛撫に狂っているのだから。あれからミクの愛撫なしではもういられないミセルバ。淫らな美しさはさらに増している。人はセックスをするとこれほど美しくなるものなのか?

「ロット、これでもう終わり?」
「あ、はい」
「そう〜じゃあ休憩しましょう」
「わかりました」
 しばらくするとメイドが入ってきた。

 あっ――


 リリスさん……。

 あの時の経験が少年に甦る。あの淫靡な辛くたまらない攻め。発射した時の気持ちよさは、言葉では言い現せない。スッとリリスがミセルバとロットの間に入って、
「いつものでよろしいでしょうか?」
「ええお願い」
「ロット様は?」
「あっ、では私も今日はここで頂きます。コーヒーをブラックでお願いします」
「かしこまりました」
 スススッとリリスが下がる。その時リリスの髪がわざとらしく少年の顔の前をよぎる。

 香水の匂いがする……ああ〜いい匂い。

 嫌でもあの時の想い出がまた甦るように……忘れては駄目、駄目と言っているようだ。ロットもきっかけがあればまた……という気持ちは当然ある。が、それを作るのがむずかしい。ガッツのような恥知らずな男なら平気で誘うだろうが。

 明らかにリリスは挑発している。それは今すれ違ったリリスの目が証拠だ。ロットにとってこの甘い誘いは狂わしい。リリスは、少年の下半身を目で刺激した後、部屋をゆっくりと静かに出て行った。

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