休憩室はみな個室。今日は4部屋が用意されている。ロットの部屋は一番奥にある。

 あっ、ライ……ライザさん。

 女医ライザ。ロットのペニスのお相手の一人。ライザは軽く会釈した。
「ひさしぶりですねロット殿」
「あ、は、はい」
 どうやら指揮者の方の薬を持って来たらしい。持病が出てしまったというのだ。
「はあ〜大変ですね、そのようなことまで」
「ふふ、これもお努めの一つですから」
 にっこり笑うライザ。

「また、見せに……来てくださいね」
「え?」
「まだ経過を見てませんから、来ないとなにも出来ないでしょう?」
 クスッと笑いながら言う言葉……意味深な言葉だ。

「あっ、ははは……は、はい、伺います」
「では、ロット殿、お待ちしていますわ」
 一礼してライザは去っていった。最近、妙に恥ずかしくなって遠慮していたロット。いや、正確にはリリスのあの愛撫が、あの行為が女医の魅力をも……上回るほどの強烈。

 ――あっ、やば……思い出しちゃった。

 一人部屋の中でいると……よからぬ事を考えるものだ。

 ここもほんと豪華だよなあ。

 休憩室とはこんなに贅沢なものかというぐらいにいろいろな飾り物がある。まあこれだけ大きなお城なら当然といえば当然なのだが。すると部屋をノックする音がする。

「失礼します」


 リ……

 リリスさん!……
 そこに現れたのはペニスがもっとも望んでいた女性だった。ゆっくりとリリスが扉を開ける。

 ふふ……さ〜て時間がちょっとあるし。いたずらしちゃおうかなあ〜
 リリスの子悪魔の企みが動き始めた。



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