「はい、OKよ」
 納得できない調査だった。本当に天才として納得できない。
「あ、もういいんですかあ〜」
「ええ、今日で終わり」
 ちょっと頭を抱える女医ミルミ。こんなはずではなかったと思う。なぜこんな結果しか出ないということが納得できない。

「は〜い」
 といってサッと部屋を出ようとする。すると……
「ねえ〜お姉さまも参加しません?」
「しません!」
 誘われてサッと断るミルミ。身震いさえする。正直はやく返りたい気分。
「は〜い」
 にこにことしながら、部屋を出る。ため息が出るミルミ。研究成果が思ったように出ていない。正直天才としては不満である。そこへアイラがやってきた。小麦色の肌がまぶしい。

「終わったの?」
「ええ……」
 立ち上がるミルミ。器具を整理してさっさと帰るつもりのようだ。
「めずらしいわね、あなたがわざわざくるなんてさ」
 妙な器具に変な顔をする。得たいのしれない器具はアイラにとっても怖い。
「仕方ないでしょ、来てくれないとデータ取れないのよ」
「ふ〜ん」
 ミルミのやっていることはアイラにはちんぷんかんぷんだ。なにやら妖しそうではあるが。

「ねえ〜ショック受けた人に対して接するのってどうすればいいの?」
「ショック? なにそれ?」
 いきなりショックを受けた人と言われて驚く女医。
「うん……」
 次の言葉が出ないアイラ。ちょっとだけとまどっている。少し真剣気味だ。
「それって……たとえば襲われたとか?」
 リリスとミクのことがあったことを思い出しなんとなく言うミルミ。
「そうと決まったわけじゃないんだけど……その……どうやって声かけたらいいのかなと思って……」
「そうねえ〜黙っているのが一番よ。そういう場合」
 冷静に言うミルミ。医者としてはこういうのが一番いいと思ったのだろう。

「誰かそういう目にあったの?」
「え、あ……ちょ、ちょっとね」
 リリスとミクがさらわれて療養所に行ったことはもう知っているアイラ。しかしさらわれてどうなったのかはアイラも白状したモーラも知らない。
「そう……」
 こういうことは聞きづらいものだ。
「私もさあ、ちょっと前にそういう感じの人、診察したのよ」
「え?」
 診察したという言葉にピクッとする小麦肌娘。
「誰かはプライバシーもあるから言えないんだけどね」
 リリスとミクを思い出した。特にレイプされた患者さんを診るのは始めてだった。
「そう……」
 いつもの元気がどことなくないアイラ。あの生意気な感覚はどこかに行ってしまったらしい。やはりリリスとミクのさらわれた話の影響はでかい。

「何も言わないのが一番よ、そっとしておくこと」
 きっぱりと言うミルミ。
「う、うん」
 元気がないアイラ。それを見てミルミも暗くなってしまった。



「ほれほれほれ……」
「くう……ああっ!――」
 嫌なペニスがずぶずぶと奥に入り込む。
 こんな男のモノを受け入れないといけないという心が憎い、あばずれ娘。元はといえば、借金が悪いわけだが。

「いいのう〜その表情〜そうやって無理やり感じさせるのがわしの趣味でな」
 悪趣味だ。にこにこと笑いながら言う中年貴族。股の間に潜り込むペニスが娘の快楽中枢を攻撃していく。この男、モノだけは立派なようだ。それ以外は典型的なエロじじいである。両脚をこの男にしっかりと持たれ、吊るされ、立ったまま男の腰の動きに翻弄されている娘。あそこが徐々に言うことを効かなくなってきた。

 ――本当にいやな客だよ……

 客と思う娘。どうやら売春婦のようだ。気の強さで人気がありそうでもある。

「あっ……あはああっ……」
 徐々に絶頂が迫ってくる。だが、この娘にとってはやっとだ。なんせ、こうなる前に徹底的に乳イジメされたのである。ほぼ、変態的に……

「あっ……ィ……イク」
 その時だった、ひょいと止めてしまった男。

「……あっ……」
「ほほ、勝手にイってはいかんぞ」
 にやりと笑う中年男。

「……こ、こら……さっさと済ませろってば!」
「そういう気の強さ、すばらしいのう〜もっと辛くしてやるぞ」
 またにやりと笑う貴族の男。つくずく嫌な性格である。一応妻がいるらしいが、こんな男の妻にはなりたくない女は多いだろう。

「あ、あのんなあ〜あはっ!」
 文句を言おうとしたらまた動き始めた。両腕を吊るされているのでまったく抵抗も出来ない。
「さ〜てお楽しみはこれからじゃ」
 勢いよく男は腰を動かし始めた。
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