「は、離せ!――」
 拘束されためがね青年。そのめがねをそっとはずされる……
「あら、結構いい男なのね」
 シスアが上に覆いかぶさったまま笑っている。垂れた美しいおっぱいも笑っているようだ。

「どういうつもりだ、あなたは!」
「言うこと聞いてくれるまで、調教してあげるわ」
「……くっ……」
 シスアの不適な笑みに怒りを隠せないミリアム。横にいるメイド女もびっくりしている。
 シスアのこの大胆な行動に……

 このメイドはこの屋敷に最近雇われた一人。実はシスアとは知り合いでもある。有力貴族の愛人になって、屋敷が与えられると、自由になることがある、それは金と人だ。屋敷の主人はシスアになるわけだから、雇う人は原則自由。誰でもOK。
 もちろん、この場合、男は極力少な目というのが暗黙の礼儀だが。当然、近親者や仲のよい者を選ぶことも多くなる。

「お願いよ、ミリアム……あなたの力がほしいの……」
 いきなりおでこを近づける。そして見つめながらささやく。今度はやさしい目だ。

「ふっ……よくもまあ、コロコロ変わるものだ」
 本音を言うミリアム。
「お願いよ……」
 やさしそうな、シスアの目。しかしその向こう側は、腹黒い目が光っている。美しく垂れたおっぱいが、ダークのエロスの匂いを出す。だが、今のミリアムには通用しないだろう。
「無駄だ、私はこんなことで気が変わる男ではない」
 強い意志で言い返す。それを見てシスアがニッと笑った。一瞬氷つくミリアム……

 ――な、なんだ? 今のゾッとする感覚は?

「そう……じゃあ言うこと聞かせてあげる」
 そういうと上半身のドレスを脱ぎ始める。またまた驚くメイド。ピンと張り詰めた美乳が妖しく光った。
 この肉体にリリパットもまいっているのか?
「……結局、そう来るのか……」
 予測はしていた。だからなんだという表情だ。
「快楽漬けにしてでも、あなたには味方になってもらうわ」
「そううまくはいかない、無駄だ、やめたまえ」
 平然と睨みつける。四肢を拘束されてもひるまないめがね青年。
 するとシスアが口元を緩めながら近づいてきた。
「たっぷりとかわいがってあげる……」
 そう言ってほっぺにキスをする。むきみになったおっぱいがミリアムの胸に当たってやわらかく押しつぶされた。ゆっくりとシスアの愛撫が始まった……

 メイドは顔が真っ赤になっていた……



 眠れない……ミセルバ。

 やっと落ち着いてきたこの頃……しかし、そうなると次の事を考えて、さらに悩む。それはストレスとなり、やがて肉体に欲求不満を残す。

 そっとあそこに手を当てるミセルバさま。柔らかい肉のひだがしっとりと濡れている。事件直後はオナニーどころではなかった……しかし、最近やっと落ち着いてきたせいもあって夜は気が緩んでいる。
 気が緩むと肉体の欲求不満は大きくなる。当然、リリスとミクにマゾ開発をしてもらった時がなつかしく想うミセルバの肉体……

 もちろん、頭はそんな気はないかもしれない。しかし、事件のストレスによって抑圧されていた、美しき肉体はもう我慢の限界を迎えていたのだ。それほど快楽を肉体は欲していた。

 自然と欲求は、あそこに指を入れるように命令する。白いネグリジェの股の部分に指を押し付け、身体を少しずつくねらせて軽く声を出す。本当は、ミクやリリスに思いっきりかわいがってもらいたい、しかし、今はまだその時期ではない。

 膣が指の感触を楽しむように迎え入れる。感じ始めたミセルバ。履いている白いショーツをクイッと指で掻き分け、膣肉をいじる。目をつぶって息をひそめる。ロウソクの光が、うっすらと18歳の身体を映し出している。にじむ汗。顔は紅潮し、下半身をいじめてと言っている表情だ。

 すると、ミセルバはサッとやめた。そして、近くの棚を見る……

 ベッドの上に置いてあるアクセサリーのような箱から鍵を取り出した。そして数多くある別の棚からその鍵で……


 取り出したのはバイブ……

 といっても小さい小型のものだ。キョロキョロと周りを見る。もちろん、この部屋には誰もいない。部屋の扉の向こうには衛兵はいるが……

 そっとベッドにまた潜り込んで、それを使ってあそこをいじめ始める。熱い吐息が漏れる……
 今まで緊張していた肉体。正直毎日がストレスだらけだった、あのような事件が起こって本当に辛いのはミセルバさまも同じだ。しかも、二人はただのメイドではない。
 一気に気が緩んだ肉体は必死に快楽を欲し始める。ところが……

 

 物足りない。

 物足りないのだ。あそこにバイブを当ててもなぜか……足りないと身体が、肉体が言っている。

 今のミセルバ様にとって、新しい快楽は不可欠だ。定期的に二人の女からもてあそばれることを教え込まれた肉体にとって、オナニーやこの程度のバイブではもう足りない。

 とは言ってもここでは……
 リリスもミクもいない。

 すると地下牢への隠し扉が目にについた。そう、あの地下牢なら……気にせずに……

 声も出せる……
 隠し扉をそっと開けて……


 ミセルバがゆっくりと一人で……地下牢へと向かう。
 
後ろ ミセルバMトップ