ミセルバが、バイブで悶えている時、もう一人のお嬢様は、ミリアムのアレで悶えている。

「くはっ……いい、いいわ、あなた最高……」
「は、はい、ありがとうございます!」
 ミリアムも大変だ。緊張と不安と快楽……この三つがいっぺんに襲ってきているのだ。それがすべてペニスにむけられている!

「いい! なんていいの!――」
 三十過ぎの肉体が、青年の荒々しい愛撫と行為に狂っている。久しぶりにヒットした男らしい。本当は、シスアの動向だけが知りたかったラルティーナ。しかし、今はちょっと目的も違うようだ。

 ――感じる……情熱を……
 ミリアムのわきでる情熱に、気を許し始めたお嬢様。だが、その情熱は、恐怖におびえていることまでは知らない。

 もう何回イッただろうか? それでも身体が勝手に求めていく。
 それほどのモノだった。この青年のは。

「う……うあ……」
 イキソウになるのを必死に止める。私を満足させるまでは、イカせないと言われている。

「ミリアム……」 
 そういうと自らくちづけをして、舌を強引にねじ込む。その行為に驚く青年。そして、激しく下半身も動かす! 

 騎馬上位で……

「いい! だめよ! この気持ちよさ!――」
 ミウ専門になりつつあったお嬢様の身体……しかし、今はミリアムが恋しい。

 ――も、もう限界だ。
 一時間イカセっぱなしだ。

「あなた……最高よ」
 妖しい笑みで笑うラルティーナ。陶酔しきっているようだ。

 するといきなり身体を離した。

「もういいわ、出させてあげる。口に出しなさい」
「はい」
 やっと出せる……

「いいわね、出してと言ったらすぐ出すのよ。でないと、出させないわ」
「あ、あの……」
 言い返そうと思ったときには、もう唇はペニスにしゃぶりついていた。

「お、お嬢様……」
「んぐ! んぐ!」
 容赦なく責められるペニス。しかし、イク許可が出ていない。

 ――だめ……感触が良すぎるわ……コレ。

 ペニスのすべてを知り尽くそうとするかのように、舌と歯と唇で調査する。
 まだまだイカセテもらえない。

「ふ……はああっ……」
 イキたい欲求を必死に我慢するミリアム。
 そうはさせないとグイグイと絶頂へ突き上げるラルティーナ。

「イキなさい」
「え?」
「イっていいわ」
 汗だくだくの顔を見せ付けて言う。
「は、はい……」
 ミリアムが気を許した。しごかれるペニス、あっという間に……


 が、


 ギュ……根元を握られる。

「うあっ……」
 止められてしまった。
「時間切れよ」 
 クスッと笑うお嬢様。

「……あ、あの」
「イキなさいと言ったら、すぐにイカないとだめよ」
 
 そ、それはきつい。

 すると、今度はまた馬乗りになる。そしてこう言った。

「あなた……想い人はいないと言ったわね」
 にやっと笑うラルティーナ。
「は、はい」
「だったら、今日から私が特別に想い人になってあげる」
 腰を動かし始めた。ペニスに刺激が伝わる。

「あ、あの……」
 いきなりの恋人宣言。
「そのかわり、他の女との関係は一切禁止、わかった?」
「ええ?」
「セックスはわたしとだけよ」
 独占欲が一気に働くラルティーナ。ツス家のナンバー2がこの青年を束縛し始める。

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