お、お願いミク。いうことをきい……あううっ、いい!――そ、そこおおお!

 敏感な豆をクリクリと弄られ思わず喜びの声を上げるミセルバ。

 ――ああっ、だめってミク、またイキそう。お願い最後まで……うんっ!イ、イカせて。

 だがミセルバの願いもむなしくミクはまた止めてしまう。

 あああんっ!も、もう〜――

 はあはあと息が荒くなるミセルバ。


 もう、もういやよ!このままじゃ気が狂いそう――

 ミクの焦らし攻めはもう神の領域に入っているほどうまい。

「ミ、ミク、本気よ……本気だから」
「本当に?」
 ミクが尋ねる。

「え、ええ、本当よ……す、好きだから、お、お願い」
 このままではいつイカせてもらえるか分からないという不安、苦しみがついにミセルバの思考を変えさせ始めた。もちろん下のいやらしい唇は別かもしれないが。

「リリスお姉さまのこと好きですか?」
「ええっ、だ、大好きよ」
 もう絶頂欲求にミセルバの意志は耐えられない。自分の命令をミクが受け付けないと言うことと、
身体から、穴からほとばしる満たされたいという欲求がミセルバの心を支配する。ミセルバの大好きという言葉を聞いて、にっこり微笑むミク。やさしそうな顔だ。だが、完全にあっちの世界にイってしまってはいる。

「じゃあ会ってくれますね?」
「え?」
 やっとイカしてもらえると思っていた矢先にこの言葉。

「あ、会う?」
「会って……リリスお姉さまに」
 ミクの下半身への愛撫がまた激しくなる。
「あ!――あんっ、あ、会うわよ……もちろん、会えばいいのね」
 ミセルバはもう半狂乱状態だ。会うという言葉をそのまま素直に受け入れた。ミクがミセルバの唇に唇を重ねる。さらに手で刺激を与えることも忘れない。そして唇を離すとき、
「……くださいね」

 ミクが何かを言った。だが、もう淫乱状態のミセルバには聞こえなかった。
「ええ、会うわ。会うから……は、はやく!」
「約束ですよ、ミセルバさま、じゃあ〜イって……おもいっきり……イってください」
 ミクの愛撫が最後の頂点へ向かって行動する。

 ――くっはあああっ!――くる!くる!くるわ!!――

 たった数回焦らされただけなのに・・・もう気が遠くなるほどされている状態になっている。ビクビクと身体が、あそこが、手が震える。ミクをしっかりと抱きしめているミセルバ。まるで男に抱かれているようだ。
 ミクの手が小刻みに激しく揺れる。

 ――だめ!だめ!あうううっ!いいっ!――ミク!いいわあああっ!――


 イク!!イク!!――



 イクううううっ!!――



 ミセルバは望みのモノを果たした。二人はピクリとも動かない。激しい余韻に浸っている。ミクも違った意味で満足感を得ている。会ってください……ミセルバは約束した。
 だが、ミクの言っている会うということ……ミセルバの考えている素直にただ会うということ。

 ――違う……違うのだ。二人はまったく別の意味で捉えていたのだ。ミセルバはいよいよミクを発端に後戻り出来ない世界へ行こうとしているのだ。

 そして……快楽、愛欲、憎しみ、裏切り、が今からミセルバに迫って行くことになる。



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