「お帰りなさいませ」
 マグアイヤが帰ってきた。今日は機嫌がよさそうだ。
「た、ただいま」
 メイドに軽く返事する旦那さま。やっと商売の方が乗ってきた。うまくいってきたのだ。しかし機嫌がいいのにはもう一つ理由がある。

「ルビア、もう帰ってる?」
「ええ……お部屋におられますが」
「そう……」
 チラッとルビアと自分の寝室を見るマグ。

 ――今日も……がんばろう。

 このところルビアの豊満肉体がいとおしい……ますます俺好みになっているルビアの肉体と思う。
 しかしそれはマグが開発したのではない。

 と、ある少年が身体を……

 そんなことは露知らず、マグは食事をさっさと済ませにいった。



 ――はあ〜落ち着かない……

 ソファに座るルビア。さっきまでは椅子に座っていたのだが、今度はソファ。
 落ち着かない様子だ。

 身体が欲求不満なのか?

 具合が悪いということはない。むしろ元気はある。あれだけ昼間に殿下にいいようにされてもだ。

 ――殿下には……振り回されっぱなしね。
 どうしようかと思うルビア。しかし次のセックスの約束まで交わしてしまった以上、拒むのは無理だと思う。本当は拒んでもいいはずなのだが。
 妙に正直なところがある。というか、身体が正直になってきているのだ。今日の事件のことは全く頭に残っていない。それよりも殿下との交尾の方が……

「入るよ、ルビア」
「あ……はい」
 ピクッと身体が動く。

「着替えていないのか?」
 ルビアの格好を見てちょっと驚く。未だに軍服のままだ。
「え……ええ」
 もうネグリジェに着替えていると思っていたのだろう。

「ふ〜今日は疲れたよ。そうそう何かお城であったようだね」
「……ええ、ちょっとね」
 何事もなかったような顔をするルビア。はっきり言って辛い。

 しかし一度殿下に迫られると……身体が……

「目狐って噂だけど……本当?」
「……ええ……どうやらそうみたい」
 本当はもっと気にしないといけないはずなのだ。目狐はルビアを中心とした軍人によってほぼ壊滅させたのだ。しかし、そいつらがまた勢力を盛り返しているらしい。

「悪党は滅びずっていうけど、本当だね」
「……ええ」
 ええ……しか言わないルビア。
 正直それどころではない女軍人。心の中ではため息だらけだ。

 その容姿がまたそそる……

 考え込む女軍人の容姿もいいものだ。
 はちきれんばかりのおっぱいがはやくしたいと言っているような気がする。

 マグが近づいてきた……
 軍服のまま抱こうというのか?

「ルビア……」
 そっと肩を抱く。ハッとするルビア。拒否感が一瞬走る。が、抵抗する理由はない。
 相手は正当な夫だ。

「あ……あの……マグ」
 マグの目を見るルビア。その目は何かを訴えている。それをマグはOKと思った。

「んぐ……」
 唇を奪われたルビア准佐。すると一気にマグの心に火がつく。妻を抱きしめるマグ。昼間さんざんもてあそばれた人妻の肉体はまた燃え上がろうとしている。
 拒否できない。しない方が逆におかしいいと考える女軍人。

 そうなればマグはさらにやりやすい。ルビアとマグは互いに舌を入れあい始めた。
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