ルビア２５

　――！！そ、そんな……ど、どういうことだよ。

　驚く殿下。そりゃあ驚くだろう。自分の姉が……一国の王女がメイドに嬲られていますなんて認めることが出来ようか？ラミレスもさすがにこれは信じられないという顔つきだ。

「な、なあ……こ、これって？」
「…………」
　ポポはもうどう言ったらわからない。ラミレスもメルティーナ王女の声は覚えている。年上好きの少年ならなおさらのことだ。

「いやらしい～メルティーナさまあ～」
　意地悪そうに後ろから一国の王女のお尻を見つめるメイド。よく見るとメイドは一人だけではない。数人のメイドが王女を囲んでいる。普通に考えている逆の行為が、この淫靡な部屋で行われているのだ。
　メルティーナは羞恥に震えている。顔を真っ赤にして、これからされることを楽しんでいるようだ。

「メルティーナさまのはなびら、とてもいやらしく濡れてますよ」
「ああっ！」
　言われた瞬間声を出すメルティーナ。いつからこう言う関係になったのだろうか？メイドの一人が王女のお尻を撫で始めた。そしてグイっとお尻の穴を指で広げる。
「ヒクヒクしてますわメルティーナさま、こんないけないお尻の穴には御調教が必要だと思われます」
　まるで診察をしているようである。

「そ、そうなのか？で、では……私の、あ、穴を調教しなさい」
「はい、メルティーナさま」
　メイドたちがメルティーナの秘密の穴をいじくり始める。お尻と花園、おしっこの穴までも舐め始めた。

　――あううっ、いい、いいわっ、ものすごく……いいのよ。おまえたちいいっ……

　心の中で必死に叫び続けるメルティーナ。腰が悶え、じっとりと肌が汗をかき始めた。メイドの一人が尻の穴に指を突っ込む。巧みに淫らに指を動かし穴を犯すのだ。まるで特殊な「生き物のように。
　そのたびに王女様はその快楽を全身に受けていく。

「そっ、そこをおっ！――」
「ここですか？メルティーナさま」
「そ、そこよ、そこをもっときもちよくっ！」
「いやらしいですわメルティーナさま、そんなに大声で」
「は、はやくはやくもっとよ、何をしておる！」
　あっちの世界にメルティーナもメイドたちも逝ってるらしい。ひたすら欲望を呼び込むお尻の穴。
　どうやらメルティーナさまは花園よりこっちがお好きのようだ。尽きない欲望が次々に王女を襲う。しかし、下半身をあらわにして後ろから数人のメイドに犯される。めったに見られない光景だ。
　だが残念なことに、少年たちは見ることは出来ない。聞くことは出来ても……。
　ポポはもうそれどころではない。さすがにこれは考えていなかったのだ。当然だろう。

「な、なあ」
　ポポがラミレスの方を見る。ラミレスもわかっているようだ。

　――ようは自分の姉が……こんなことをされて喜んでいる。

　認めたくないのだろう。二人は聴診器を壁に当てるのをやめた。ラミレスの本音はもう少し聞いてみたいという気はある。だが、親友のこの表情を見ては続ける気にはなれなかった。

「行こうか」
「あ、ああ……」
　二人はそっと足を忍ばせてこの場から去ることにしたのだ。その後も、メルティーナの背徳の一夜は続いたのである。