「ルビア……」
 後ろからささやくマグ。近づくルビアの身体からの、においがマグを狂わせ始める。まるで色気が微熱で増幅されているかのように……。

「だ、だめ」
 この言葉がいけなかった。


 言い方がまるで喘いでいる。もう夫の生殖本能は止まらない。

「あはっ……」
 首筋を夫の唇が這い始める。首を抱きかかえ、女軍人の胸の谷間に手が滑り込む。

「あっ……んんっ」
 身体の反応がはやい……いつもよりもはやい。殿下との今日の出来事がさらに加速装置のようになっている。いや、媚薬も効いているのか? 

 もうぷっくりふくらんだ乳首。昼間の快感がまた……と錯覚させる刺激だ。

 もう夫の理性は吹っ飛んでいる。今のルビアの魅力は以前とは違う。
 さらに洗練された、淫らな色気。マグが興奮してきた……もう制御は不能だ。

「あう……そ、そこ……だめ」
「ここがいいんだね」
 そういいながら右の乳首を後ろから摘む。椅子に座ったままのルビアは顔を左に傾けてより乳首を攻撃させやすいようにしてしまった。口から漏れる甘い吐息が、ますます夫を狂わせる。
 両手で乳を揉むマグ。

 今日の乳房は昨日の乳房とは違う。


 今日の乳首は昨日の乳首とは違う。



「だめ……ま、まだ起きてる」
 メイドさんたちはまだ下でいろいろやっている時間だ。ベッドに行くにはまだはやい。しかし夫のモノはもう遅いと言っている。

「今日は……色気がありすぎる、君がいけないんだ」
 そう言ってマグは口説きながら襲い掛かった。









「眠れない」
 食事が終わって就寝についている皇太子殿下。しかし寝れない。

 ――ああ……すごかったよな……アレ

 昼間の人妻女軍人との衝撃の一夜、いや一昼。
 思い出すだけでもあの狂わしい想いがポポに押し寄せてくる。

 

 ――だ、だめだ……勃ってきたよ。



 衝撃の一昼がポポの股間を呼び起こす。ガバッっと起き上がる。シーツを剥ぐポポ。
 

 

 ――う〜ん



 ベッドの下に潜り込む。おかずを探しに。

「あれ?」
 ない!  ない!

 なんと! 大事なオナニー道具がない!

「くそ……」
 片付けられてしまっていた。しかしいつもはここは掃除しないはずなのだが、どうやら見つけられて処分されたようだ。

 ――う〜ん、もう……困った……

 だがまだ手はある。ポポはゆっくりと火照った身体を押して、
 衣類が収納されている場所に向かった。

 開けると子供用の衣装が並んでいる。そこの奥に切れ目が入ったようなところがある。
 そこを押すと小さな戸が開いた。20センチぐらいの穴の大きさに変身。

 なるほど……ここも隠し場所のひとつか。

 

がさごそと目当ての本を探す。



 ――え〜と


 これは? 処女戦士の戦いとかいう本だ。これはもう読んだ。

 これは? 淫乱娘という本だ。これは面白くなかった。


 あっ……

 少年修道士と……未亡人奥方……

 少年修道士が未亡人奥方の身体を狙ったセクシャルストーリーという奴。23歳の未亡人奥方が十代の少年修道士の罠にはまるというちょっとレイプに近いお話。

 ポポがゆっくりとベッドにそのエロ小説を持っていく。ベッドは広い。

 自慰するには十分な広さだ。
 ということでゆっくりと本を最初から……



 ではなくてさっさとエロシーンだけを探すポポ。
 誰もが一度はあるかもしれない体験。エロビデオは早回しをして
 大事なとこだけ見る人は多いらしい。
 昔、ビデオデッキの時代は大事なシーンまで時間がかかったものだ。

 だけど今はDVDの時代。

 お、ドキッとするシーンが始まったようだ。

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