ランカとマレイアスが屈辱の凌辱に耐えている頃……

 ダークエルフ王家では、重大な決断がなされようとしていた。
「では、これを使えば、サルディーニを倒す事が出来るのですね」
「必ずではないがな」
 低い声で王が言う。心なしか、弱い。

 サルディーニを倒す方法はただ一つ。この神聖エルフの長剣で息の根を止める事。ところがこれがむずかしい。なぜなら、サルディーニ、いやサルンは、王になる力を手に入れてしまっているからだ。王族が束になってやっと勝てるか、相打ちになるぐらいの力を身につけてしまっているのだ。
 だが、時間が経てば経つほどサルンはさらに凶暴な力を持っていくことになる。

「やりとげて見せます、父上!」
 エルディーニ王子が意気込みを見せる。他の王子や王女、王族の娘や息子たちも気合が入っている。 召集されたのは、10〜30代の男女の王族たち。この30人ほどのメンバーでサルディーニを倒しに行く。 
 年老いた王族以外はすべて集められた。こうでもしないと、戦いにもならない。

 それを見てさらに落ち込む王。

 ――わしの判断が甘かったせいで……

 悔やんでも悔やみきれない。あの不祥事の後、なぜすぐにサルディーニを殺さなかったのか……

 今になって後悔している。しかし、子を、次の王位継承者をそうやすやすとは殺せないのも事実。
 結局幽閉した後、逃げられ、人間の女性を犯し、殺しているのが結果だ。これが公になれば、この国の信用は地に落ちる。

「本来なら……われらが行かねばならん。われらの世代が行かねばならんのだが」
「それは危険です。へたをすると王族がボロボロになってしまいます」
 ラゼが答える。エルディーニの横にいる乙女のような美女。やさしそうな、可憐な美女。
 彼女はラブゼンの妹であり、エルディーニの婚約者である。

「……うむ、……」
 他の年長王族たちとも話しはついていた。すべての王族は娘や息子を差し出した。ここでなんとしてでもサルディーニを打ち倒さないといけないのだ。

「陛下、ご命令を!」
 エルディーニが促す。

「サルディーニを殺害せよ……どんな手を使ってもかまわぬ」
「はい! 仰せのままに!――――」
 みなが声を揃え敬礼した。


 いよいよサルン殺害へと王族は動く……




「ランカの調子はどうだ?」
 こつこつとミシェルンの側に寄ってきたサルディーニこと、サルン。
「インリが楽しそうにおもちゃにしてるわ」
「そうか……」
 そう言うとグィッとミシェルンを引き寄せた。久しぶりに抱いてもらえるようだ。顔が赤くなるミシェルン。

「ああ……サルン」
「お尻を突き出すんだ」
 さっと豊満な尻を出す。突いてほしくてたまらない、ダークエルフ。無造作に股からのペニスを突き入れる!

「あはあああああああっ!――――」
 入った瞬間、軽くイッタ。散々開発されている身体だ、もう絶頂が来てしまう。
「ランカは解放する」
 腰を動かしながら言う。
「え?」
 お互いの顔を突き合わせて、感じているミシェルンがせつなそうに見ている。

「あのマメリアとかいう少女とセイキンとかいう少年もだ。もう必要ない」
「ああっ……で、でも……」
 マメリアは人質だ。いなくなれば、マレイアスは耐える必要はない。セイキンはダークエルフのおもちゃに必要なのだが。ランカはインリが寂しがるだろうに。

「マメリアとセイキンは解放するんだ、ただしランカはインリが飽きてからでもいい」
「わ、わかったわ」
 サルンに言われたら仕方ない。
「で、でも……かいほうしたら……んんっ! あの女は……」
「言う事聞かないだろうな、人質取られてるから従っていたというところだろう、それを利用する」
「え?」
 汗がにじみ出るミシェルン。サルンの真意がつかめない。

「耐える必要がなくなった僕の后が、どういう行動をするか見たい」
「…………」
 膣からくる快感に耐えながら聞いているミシェルン。
「本当の后になるための試練さ」

 ――本当の后? 試練? なに?

 ミシェルンには意味がわからない。
「さあ〜たっぷりイかせてやる、その代わりちゃんと解放するんだいいね!」
「くはあああああああああっ!――――」
 ミシェルンは喜びの絶頂に何度も何度もイかされていった……
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