笑うサルン、あざ笑う! すべてを破壊するような笑い声だ。

「あっ、はあああああああああっ! はははっ! はああああっ!――――」
 美しさ、醜さが交互に顔に出る。それがさらに不気味さをそそる美少年。
 もはや、マレイアスは呆然とするしかない。
 自分の弟に、こんなことを見せ付ける兄がどこにいるというのか?

 信じられない女騎士。
 長く伸びたペニスが、ひっきりなしに戦乙女のあそこを突き狂わす!
 認めたくない淫液が、あらゆる方向に飛び散り、膣の現実の状況をつぶさに伝えている。それを涙目で見ているエルディーニ!

「うわああああああああっ! あああああああああっ!――――」
 最悪の展開になってきた。もはやサルディーニの暴走は止められない!
「お、おの……れ」
 くたくたになっているラブゼンだが、なんとか結界から出ようとする。

 こんな悲惨な状況を、ただただ黙ってみていることはできない!

 しかし、無情にも結界はびくともしない。電撃が走っている結界に触れるだけで、すさまじい反動が襲う! よくエルディーニはこれを抜け出したものだ。
「ぐあっ!――」
 弾き飛ばされたラブゼン! 他の王族たちは、もうむなしさしか残っていないようだ。

 顔が赤いサルン。かなり感じている。ラゼの苦悶の表情を楽しそうに見ている。
「うう〜最高だよラゼ。君は第二の后にふさわしい」
「うぐ! うるさあああっ! あふうううううっ!――」
 膣に辱めを受け入れながらも、果敢に抵抗するラゼ。それをあざ笑い、楽しむ少年王!

「ははははっ! 悶えながら抵抗かい? 面白い、その表情、楽しませてもらう」
 がっちりと股間を押さえつけられ、ひっきりなしに狂わされているラゼ。もう、何回絶頂がきたことか。 それを悟られまいとしているのだ。そこをサルンにつけこまれている!

「認めるんだ、わが第二の后よ。あなたのペニスは最高ですってね!」
 さらに子宮奥深くつっこむ!
「言え! 第二のきさきいいいいいいいいいいいいっ!――」
「ひゃあうんっ!――」 
 身体の奥から衝撃が脳髄に走る! その強烈な快感にラゼがのたうち狂う!
「いやっ! あはああああああっ!――」
 腰がうごめきはじめた! それでも容赦ないサルン。さらに絶頂を無理やり与えていく!
「やめろおおおおおおおおおおっ!――」
 わめくエルディーニ! 

 もはや修羅場だ!

「あはははっ!―― あははははっ!――わが第二のきさきいいい〜」
 あざ笑うように言うサルン。マレイアスにはここまで醜悪な顔を見せ付けた事はない。
 愛もなにもない、ただただ、ただただ、弟に対するいじめのようだ……

「狂え! 狂え、狂え狂え狂え狂え狂えええええええええええっ!――――」
 この行為に愛情はまったくない。あるのはただの嫌がらせだ!

「ひいいいいいいいいいいいいいっ!――――」
 ラゼが悲鳴をあげたその時!



 ……
 …………

 ――あっ……


 な、なんだ……この違和感は……

 少年が後ろからきた激痛に襲われた……肉体が、信じられない痛みを覚えている!


「う……ううっ……うぎゃあああああああああっ!――――」
 暴れるサルン!

 背中を一突きされたサルディーニ! 信じられない光景がサルンを襲う!


 少年王になる予定の……その背中には……

 

 黒焦げの老人の手が……

 突き刺さっていた……
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