胸の谷間が強引に引きちぎられる……その奥からは美しくも気高い美乳が現れた。その乳を数人の男が吸い始める…… 「やめてえええっ!!――――」 ものすごい悲鳴にも似た奇声が部屋一面に響く…… 「…………」 かたずを飲んで見ているミリアム……この男にはまだ良心がある。しかし隣の男は…… ゆっくりとワインを継ぎ足しながらこの様子を映画のように見ている、鑑賞している、楽しんでいる! 気品のある鑑賞の仕方だ。しかしされている方はたまったもんじゃない。 「やめて!! お願い! やめてええええっ!!――――――」 ものすごいミクの声、ありったけの声で抵抗するミク。しかし両腕をがっちりと掴まれている貴族風の女の子は、これが精一杯なのだ。 「心地よい……すばらしい嗜好だ」 感心しているリリパット。ミクの悲鳴さえ心地よく感じるというのか? この男には心はないのだろうか? ――心地よい? ……心地よいと言われるか…… 震えるミリアム、どうやらリリパットの恐ろしさ、 ツス家の恐ろしさが徐々に身にしみてきたようである。 「いやあああっ!! いやあああああっ!!――――――」 狂ったようにわめき叫ぶミク、渾身の力を込めて叫ぶ! 叫ぶ!泣き叫ぶ!! リリスは黙っている、もう抵抗さえしなくなった…… 目元にはうっすらと涙が漏れている……ミクの叫び声が生々しく聞こえ、逆に辛いのだ。 (ミク……ミク……) 乱暴に乳房がしゃぶられ始める、男達は欲望のままに擬似男性的な貴族の女を犯し始めた。 「晩餐会の日を選んで正解だったな、これほどの物が見れるとは……たいしたものだ、フ、フフッ」 笑うリリパット。裏の権力者が面白そうに眺めている。 「……は、はい」 少し下を向くミリアム。リリスが犯されているというよりもミクの絶望の叫び声が心に響くのだ。 「やめて!! やめて!!――――――」 涙を流しながら叫び続けるミク。 「やめでえええええっ!!――――――」 ついに声が枯れ始めた……それでもなお叫ぶミク! 叫ぶミクの心! 「耳障りだ……」 あまりにもうるさい平民のミクの声にうんざりした様子の権力者。まだ叫んでいるミク。 どうやら業を煮やしたようだ。 「薬を使って眠らせろ、もう耳障りになった」 身勝手な言い分。 「は、はい……」 テーブルにあった注射器を持ってミクに近づくミリアム。叫び声の主の前に近寄っていく。 (ミク……ミク……) 目をつぶったまま絶望を受け入れているリリス。こういうことは昔もあった、 経験がないわけではない。 女一人で生きてきたのだ、危ない橋も渡ったことがあるリリス。 しかし……今のミクの声は…… ミクに見られながら……は……辛い…… 辛い……つらいのだ。 「やめでっ!!―― やめでえええっ!!――――――」 もう言葉がかみ合わない…… 犯されているのはリリスだ、しかしこの叫び声はまるでされているのはミクのようだ。 ミリアムは正直、とまどっている…… この状況にさすがのこの男も耐えられない。だがこれは仕事だ。 暴れまくるミクの側に行くミリアム。 腕になんとか注射器の針を入れた…… 泣き叫ぶミクの腕に…… リリスの下半身が脱がされる、白い純白のショーツがパンツの中から現れる。 (ミク……ごめんね……ミク) 自分のことよりもミクを心配するリリス。どうやら自分だけがターゲットというのが分かってはきた。 リリパットもいまのところミクをてごめにかけようとはしない。 しかし、もし…… もし、ミク手を出されたら…… 手を出されたら…… (私……耐えられない……) 何も感じない、感じないリリス。あそこを、膣肉をしゃぶられても何も感じないリリス。ただただデク人形のようにじっとしている。 これがリリスに出来る抵抗のひとつだった。 |
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