起き上がる女王リリス。そして仮面のリリパットを睨んだ。相手が誰かはまだ知らない。その睨みに不適な微笑で返すリリパット。 香水……香水の匂いが…… 香水のにおいだけがはっきりと脳にしみこんでいく。そこに目の前にいる男はガッツとは声が違うという判断まではしていない。 目をつぶっていわれたとおりによつんばいになりお尻を上げた。女王のお尻が後ろの男に差し出される。 「へへへ……いい格好だぜ」 喜び勇んで男が後ろからモノを挿入した。 「う……」 小さな、小さな声を出してしまった女王リリス。しかしこれも耐えた。それを腰をかがめて楽しそうに見ているリリパット。男の腰の動きがはやくなる、乱暴できまわりない動き方だ。感じるもへったくれもない。するとしばらく見ていたリリパットがそっと垂れた乳房を掴んだ。上半身はある程度服を着たままの格好で。 何も言わない、見ないリリス。唇をかみ締め耐えているその姿に芸術のような美しさを覚えるリリパット。屈辱的な格好で男に犯されている…… 「へへへ、声だせやこらああああっ!!」 得意満々で言い放つ後ろの男、しかし女王はまったくひるまない。その女王に対し、乳房からリリパットの手は髪の毛に移った。 そして…… そっとささやき始めた…… へいみん…… (え!?……) 驚くリリス! へいみん…… 「へいみん……」 なに? なんなの?―――― 平民……平民と言っているのだろうか? 後ろから犯されながら言われているのだ。定期的に冷たい声でささやかれる……裏の権力者の声。 耳元でまるで愛をささやかれているように言う、しかし決してこれは愛ではない。 ――――なによ……なによ…… 平民という言葉がリリスの言葉に深く突き刺さる。やさしくな棘のある言い方でだ。それが身体に変化を与え始めてきた。 身体が平然としていられなくなる…… 「平民……」 甘く、どす黒い声。 ずきずきとリリスに突き刺さる。ブルッとリリスが一瞬震える、と同時にあそこが反応を始めた。 「クッ……」 思わず声を出したくなる疼きがリリスを襲った。後ろでは男が一生懸命乱暴に腰を動かしている。 リリパットはその女王の変化を逃さなかった。 「平民……」 さらに心に響くようなくらい声でリリスにささやく。貴様は平民だと言わんばかりに…… するとどうだろう、リリスの身体に変化が起き始めた。少しずつではあるが、赤みが増しているのだ。 そして…… 「あうっ!!」 思わず声を出してしまったリリス。リリパットが左の耳たぶをかんだのだ。しかし痛くてではない。 やさしくちょっと強引に……だがそれがリリスの性感を刺激したのだろうか? (うう……くっ……な、なんなのよ……こいつ!!) 耐える、必死に耐えるリリス。こんな男に負けてなるものかと耐えている。 後ろの穴はさっきからもう一人の男で攻められっぱなしだがこれも耐えている。しかし身体は徐々に何かに反応している。 「平民……」 「平民……」 「へいみん……」 まるで定期的に屈辱の呪文のように繰り返される言葉…… リリスのイキが荒くなった……何かのフィルターが徐々に解けていくようにだ。 「平民……」 30回ぐらい言った時だ、リリパットが突然両手でリリスの顔をやさしく抱きこむ。 そして耳の穴を舌で舐めながらさらに言うのだ。 「平民……」 リリパットの言葉攻めが始まった…… |
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