美しい濡れに濡れきったお尻が差し出された。もうリリスはかなりへとへとのはずだ。それでも気丈に尻を差し出す。だが目はまだ生きている。死んではいない。

 はあはあと息をするリリス……汗と屈辱の想いでいっぱいだ。
 そしてチラッと横を見る。

 ミク……


 ミク……

 方法はただ一つ、この男の薄汚い欲望を消すしかない! それがミクを守る方法だ。
 

「くあ……くううっ……んなあああああっ!!――――――」
 強烈な一撃が身体を通り抜ける!

 さらに巨乳が後ろから強く揉まれ始めた。両手でねじ込むように愛撫を与えていくのだ。勃起しまくっている乳首をさらに固く、恥辱を与えるように持っていく。

「あはああっ!――――――」
 甲高い声が一斉に部屋中に響く、今までの声とさらに違う声。お尻のところからくる絶大な衝撃はリリスにとっても脅威になっている。ねちねちとした腰の動きに支配されるリリス。しかし目は……

 必死に耐えている、耐えている。この世のすべての屈辱をまるで受け入れるように耐えている。それをおそらくこの男は壊そうとしているのだ。

「うあああああっ! あはっあああっ!!――――――」
 他の男達など比べ物にならないテクニックとねじ伏せ方。潜り込んでは突き放す、そしてまた一気に潜り込む、まるでリリパットの身体全体が膣穴にはいるように……
 後ろからリリスの美しい右の肩に顔を乗せて、リリパットが何か言う……



「へいみん……」
 
 それはあの言葉だった……ここであの言葉を使ってきたのだ。腰の動きを突き上げるように加速させて、あの言葉で一気にもって行く!


「だ! だめえええええっ!!――――――」
 もう耐えられない欲望が穴の奥からまたきた! しかも今度のはかなり深い!

 イッタ瞬間だ、一瞬リリパットの動きが止まる……が、


「むはあああっ!!――――――」
 間を置いて一気に攻める! この世の男達の代表のような思いでリリスの穴に突撃をする。
 じゅぶじゅぶと淫らな音を繰り広げる膣穴とペニスの協奏曲。リリスは身体からの悦楽に耐えられない!


 しかし……目は……

 あらぬ方向だが架空のリリパットを前で見ているようだ。まだ生きている。

「平民……」
 定期的に繰り返されるこの言葉。お前は平民だと言っているのだ。逆言えば私は貴族だと言っているようなもの。

 二度目の絶頂がきた……ぷるぷると怒りを抑えながらそれを受け入れるリリス。イクたびにどっと汗が出る。口から甘い息が放出される。
そして怒りをためている。下半身だけを裸にした仮面の男の身体とリリスはピタッとくっついている。
 後ろからねちねちと耳たぶを噛みながら、

「平民……」
 また定期的に言われる言葉。ところが今度はその言葉の質が変わってきた。



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