拘束
 足を広げられ椅子の上で拘束されたミセルバはもう受け入れるだけだった。つぼみを手で剥かれるようにされ、そこに舌が這う。舌の動きは早くなったりおそくなったりと速度は一定ではない。常に違う刺激が来るように考えた攻撃だ。また穴への攻撃も実にランダムなのだ。飽きの来ない刺激が続けざまに向かってくる。指の動きが活発になる。
 ミクはその時顔をあげミセルバを見つめる。

 息も絶え絶えのミセルバ。

 そしてその表情を見ながら、つぼみと穴を同時に弄くる。

 あああっ……。

 声を上げる御領主様。

 感じてらっしゃる。すごい……。
 弄くり方を変える度に声が出る。自分の指の動かし方、嬲り方で声も変わる。すべてはミクのおもいのまま……。この愛液を出しまくっている花園はこの瞬間完全にミクのモノになったといっても良いかもしれない。もう御領主様のモノではない。付いている所はそうかもしれないが、ミクの愛撫なしでは穴は、つぼみは満たされることはないような気がするからだ。

 ――あひいいいっ!
 ――いい、いいわ…いく、いく、いくううっ……。


 くああっ……。
 ミセルバの喘ぎ声は部屋中に響きわたった。






 10分後。

 二人はそのままのカッコだ。椅子に足を乗せているミセルバも、そのまま性器を見せ付けている。
余韻にひたっている。ミクの顔はミセルバの胸の中だ。しばらくしてミクは顔が上げてつぶやいた。

「ミセルバ様、お願いがあります」
「なんじゃ……」
 疲れきった表情で聞き返す。

「ミセルバ様はどんな行為がお好きですか?」

 大胆なことを聞く、だが答えようがない。詳しくいうのも恥ずかしいモノだ。そこでちょっと考えた後、

「そなたが望むことを……それで良い」

「私が望むこと?」
 コクッと軽くうなずく。もう疲れて半分しか聞いてないのだろう。
「私が気持ちがいいと思うことでよろしいのでしょうか?」
「うん」
 ミセルバは憔悴しきっている。まるで病人のようだ。

 微笑むミク。

 リリスお姉さまが……言った言葉と同じ……

 ――私が気持ちいいと思うこと。
 ――それは……それは……。


 リリスお姉さまにされること。そういうことなのですね
 ミセルバ様……。



 気軽な気持ちだったかもしれない。だがこの言葉こそが、後で思いがけない事になる。

「また、このような機会を設けてくださいますか?」
「構わぬ」
「約束……してくれますか?」
「ふふ、良い」
「うれしい〜幸せです私」



 あっ、んんっ……。

 ミクがまた乳首を……もうよいというのに……。だが椅子に拘束されたようになっているミセルバは抵抗できない。今やミセルバの身体のすべてはミクの性戯に逆らえない。この夜ミセルバは気力がなくなるほどイカされたのだった。
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