絶頂へ |
ミクは今すべてをリリスにさらけ出している。もはや抵抗はやめていた。長いキスの後、両乳房を丁寧に愛撫された。手馴れたものである。乳首は甘い唇の刺激に完全に硬直してしまっている。その乳首をさらに巧みに転がして、ミクの淫らな感覚を絶え間なく刺激している。 ――うああっ、どんどんくる…不思議な感覚がミクの脳裏を襲う。 リリスはミクの表情を見ながら次なる攻め手に入っていった。ミクはバックでされるような姿勢にされた ソファの上ではもうこの行為は無理なのでそのまま床に二人はいる。ゆっくりと後ろからリリスの愛撫が始まる。花園に刺激がいくとミクはそのたびに声を上げた。 あら、ちょっと大きいわね。聞こえちゃうかな。 しかしそんな心配をよそに、ミクは声を出しまくっている。深夜の見回り(宿直)はこの二人以外にはもう一人いるが、その一人はすでに別の部屋で仮眠をとっている。と、いうことに実はなっているのだ。そう、こうなることを予測して席をはずしているのである。そしてその女性もリリスの指にまいってしまっている一人なのだ。 ミクの表情がいよいよ険しくなってきた。どうやら最後に向かって走り始めている。唇は震え、手に汗はびっしょりの状態だ。そしてリリスは口の愛撫から手に手法を切り替えた。 リリスの女性を狂わせる指。どんな女性も想いのままにしてきた5本の指がミクの性器を襲い始める。 どんどん高まる感覚、腰がピクピクと小刻みに動く。いやいやをしているような動きだが、それと体の中は全くの逆の気持ちで一杯だ。望みのモノが近づいて来る。息は荒く、もうなにも考えられないのであろう。足はだらしなく広げられ、下から見れば性器が完全に丸見えの状態である。 ――あああっううううああっ。 ミクが大きい声を上げる。しかしその時リリスの指の動きが止まった。 え、な……なぜ? 「はい!おしまい」 ……うそ?ミクは信じられないという表情で後ろを振り向いた。 「あ、あの」 「ん?な〜に、淫乱のミクちゃん」 いたずらっぽくリリスが笑う。疲れきった切なそうな表情でミクは・・見ている。これこれ、これがたまらないのよね。ふふふ、見てなさい。あなたもいずれ……。リリスはスッと近づきやさしくキスをした。 「続きは自分でおやりなさい、淫乱のミクちゃん」 「そ、そんなこ、困ります」 「あら?どうして、自分でなさればいいでしょう?」 「……」 「私の愛撫でイキたい?」 スッと下を向くミク…そしてコクッと軽くうなずいた。 「ふ〜んそう、で、指と口どっちがいいの?」 「あ、あの、その」 はっきりしないミクにスッと指をあそこに入れるリリス。 「あっ」 指がいやらしく動きはじめた。絶頂寸前から徐々に収まっていた官能が再び目を醒ます。 「どっち?ミク、はっきり言って」 「あ、あの、ゆ、指で」 「そう……じゃあ」 と言いかけると愛撫はさらに強まる。 ――あっ、んんっ。 ミクはまたもやゴールへ向かって……だが、その時またもや刺激が止まる。 「じゃあわたしにもっと気に入られるようにしてね」 スッと入れていた指をミクの前に見せると、彼女は手を人差し指と中指を交互に擦らしながら言った。 糸を引くような愛液がいやらしさをそそる。 「凄い愛液、イカしてあげた時がとっても楽しみよ」 そう言ってリリスが微笑むとミクは下をまた向いてしまった。 「がんばってね、応援してるわよ」 バタン、……リリスは部屋から出て行く。 そ、そんな、あきらめの表情で服を着るミク。 ――がんばってなんて……なにをするためにがんばるっていうの? そんなこと、そんなことのために?あ〜もう、はあ〜。 いそいそとミクは自分の部屋に戻って行く。火照りを自分の手で冷ますために。 |
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