高ぶる欲求

 あ、やだっ……。

思わずスカートの中に侵入したリリスの手を振り払おうとするミク。だがリリスは手を休めることなくショーツの上から彼女の恥ずかしい部分を攻め立てる。揉む、指を立てる、指先でやさしく撫でる、あらゆる方法でミクの秘部に官能の刺激を与え始めた。ミクはリリスのいやらしく動く手をキュッと掴んだ。だが、その瞬間動きが激しくなる。

 あうっ、だ、だめ……。

 拒むミクだが攻め手はとどまることを知らない。リリスは彼女の表情をじっくり見つめながら、ショーツの上から花園に当てた手をショーツの脇からこじ入れた。その瞬間、ミクの表情が変わる。生まれて初めて他人の指が入り込んで来たのだ。リリスはゆっくりと顔を近づけると、
「どう?こういう感じ?それとももっと指は奥だった?」
 口元を緩ませてリリスが微笑む。
 あっ、だ、だめ。

「や、やめてください。リリスさん」
 6年先輩のリリスに抵抗するミク。
「駄目、ちゃんと報告しなさい。感じてばかりでは駄目よ」
「か、感じてなんかいません。」
「あら、それじゃあ困るのよ。御領主様は確かに感じてたようにみえたけど」
「か、感じてはないと思います。」
「そう、御領主様は感じてなかったのね。じゃああなたも感じては駄目よ」
「え?」
「だってあなた感じてるじゃない。これじゃあ御領主様への練習にならないじゃないの」

 あっ、え?な、なに言ってるのリリスさん……。

「じゃあもう一度聞くけど御領主様は感じてなかったのね。」
「は、はい」
 思わずそう返事をしてしまったミク。
「ふ〜んじゃああなたも感じないことね。なにをこれからされてもね。」

 ――え?

再びリリスは攻め手を強める。
質問を繰り返している間にもうだいぶん彼女の弱い部分はわかってきた。今までにたくさんの女性を虜にしてきた彼女の指にとって女のすべてを知り尽くすのはたやすい。

 あ、あんっ!

声が出る、抵抗してるのに……だがこれ以上の拒みは出来なかった。リリスはミクにとっては恩人のようなものなのだ。売られる寸前の私を救ってくれた恩人……それがリリスさん。ただミク自身もいつかはこうなるのではという覚悟はあった。この城に奉公するようになってから、リリスのいろいろな噂もいくつか聞いている。
 他のメイドの女性だけでなく、城下町のいろいろな女性達とも関係がある事や、なにやらあやしいクラブで美少年をという事もよく聞くからである。ただいつもは気の良い先輩という感じであり、嫌がらせなどもされたこともない。他の女性達からも信頼は厚く、将来はこの何十人のメイドを抱えている城のメイド長に一番近い女性といわれているからだ。

 ミクは本来売られるはずであった。

 だがそのことを知ったリリスは不憫に思い、ミセルバ様に働きかけ、彼女をメイドとして雇い、ミセルバ様はミクの父の借金を一括して肩代わりしてくださり、メイドで働いてミセルバ様へ返すことで債権者と解決したのである。そのきっかけを作ってくれたのが他ならぬリリスであった。リリスはもう一つの手で胸をもみはじめる。と同時に唇を奪った。
 
ん……ん、んんっ。

服の上から乳首にそっと触れる。あら、ふふ、もうコリコリ。心の中でにやっとリリスは微笑んだ。
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