再び性器に顔をうずめるミク。今度も激しく性器を攻める。すぐにでもまた絶頂へ向かわせるためだ。

 ――あっ、もうきちゃううっ!

 ミセルバのあそこも身体も心も、もう快楽の悪魔にはかなわない。ただただ……メイドのミクにされるがまま――

 身体はメイドに愛撫されるためにあるのかも知れない。
 快楽はメイドに愛撫されるためにあるのかも知れない。
 淫らな欲望もメイドに愛撫されるためにあるのかも知れない。
 自分ではイクことが出来ない……いやっ、許されない。焦らされるのをただただ、我慢する……それがミセルバの穴に与えられた決まり事。

 ――ああっ……駄目ええっ!

身体は欲望を完全に満たすことをもちろん求める、が、それを与えるかどうかを決めるのはミク。


 ミク――イキソウ。


 ああっ、ああ――


 ミセルバの切ない顔がよりその濃さを増す。

 ――すごい、たまらない、ミク……ミク――

 またもや快楽が沈められていく。ミクは再びミセルバを見た。使ってみたい……御領主様に、アレ……

 ――アレ?アレとは。

 それは机の奥の引き出しにあるものだ。名前は現代でいえば……バイブ。

 ミクはミセルバの顔に近づきそっとささやき始めた。




 やさしく声を出すミク。リリスのとは違った感覚で迫る。自分が上にかぶさってロットにしたリリスの行為に似ている。あれも魅力がいっぱいだ。だが悪魔の魅力が詰まっているリリスに対し、ミクの迫り方はまるで……天使に近い。

「ミセルバ様、おもちゃで遊ぶ気はありますか?」
「おもちゃ?」
 なにも知らないかのような表情のミセルバ。だがだいたい意味はとうの昔にわかっている。

 ――ドキドキ、ドキドキッ――

 ああっ、ミク。

 使って……いえっ、私には決められないのよ。

「ミクあなたが決めて」
「じゃあ〜こうしてくれますか?」
「?」


 シーンとする間が襲う。その間も、乳首と性器を軽く弄り続けているミク。快楽を沈めさせない淫らな攻撃。

「私に……命令してください」
「…………?」
「その方がやりやすいから」
「やりやすい?あっ、あん」
 性器に指が深く入り込んだらしい。

「私に……バイブを入れて……私にして――って言ってくれますか?」

「ミク……」
 あくまで命令されたからするという行為を求めるミク。ミクらしいといえばミクらしいが。

「ええっ、いいわ……う、うんっ、あん――」
 軽く乳首を噛まれたらしい。乳首を吸われながらミセルバが言葉を放つ。

「ミク、私に……このミセルバに……バ、バイブで」

 はあはあ〜その次の言葉をためらうミセルバ……何かが止めさせようとしたのだろうか?
 何かが危険を察知したのかもしれない。が、今のミセルバにはそれが何かはわからなかった。


「バイブで……攻めなさい!このミセルバを、あっ、あん――」



 ミセルバ様……。

「どのように攻めたらいいのか命令してください」
 ミクが問いかける。

「あっ、ミク、だ、だから――ああっ」
 性器の愛撫がまた激しくなる。

「思いっきり……バイブで……激しくして」
「すぐにイカせてもよろしいですか?」

 ピクッ!この言葉に即座に反応する御領主。

「だ、だめよ。ミク、すぐは……くはあっ!駄目駄目――」
 ミセルバが焦らしがないのは駄目だと拒絶する。

「す、すぐにこのミセルバをイかせては駄目よミク」

 ミクがまたじっと見つめている。天使のようなミク。


「ミセルバが……イカせて……イかせてと、哀願しても……じ、焦らして……

 焦らして……狂わして頂戴――!」


「そして……最後に思いっきり……イカセなさい」

 目をつぶっていたミセルバが性器の上にいるミクを見る。けだるい表情で。

「はい、ミセルバ様」

 ミクはすっと起き上がり……バイブのある場所へと向かった。




後ろ M編トップ