女だけの宴

「ああっ、いい……リリス様」
「ふふふっ、感度が良くなったわねミク、だれに開発されたのかな?」
「え?」
 ミクが一瞬ためらった。
「や、やだあ……もちろんリリスお姉さまですよ」
「あら」
 と言って抱きかかえていたミクの耳元に唇を寄せると、

「御領主様じゃないの?」
 とささやく。
「あっ、ミ、ミセルバ様は」
 唇が塞がれる。リリスの甘い口付けにさらに酔いしれるミク。

 ――んんっ、リ、リリスお姉さま。


「いいなあ〜ミクは」
「え?」
 アイラが尋ねる。アイラとモーラ は楽しいひと時が終わって休憩中だ。
「だって、ミセルバ……あっ、ああ、あはは」
「ミセルバ?」
「い、いえ……なんでもないですう」
「…………」
 モーラ が慌てている。アイラはすぐさまピンっときたようだ。そう、アイラにだけミセルバ様とミクの関係は口止めされていたのだ。指図したのはもちろんリリス。

 ――ふ〜ん。なるほど……ね。

 ここにいる女性のほとんどがミセルバのお城でメイドとして働いている者ばかり。言い方は悪いが部外者扱いするとすれば、アイラともう二人ぐらい。後の10人近くはみなミセルバの配下、つまりリリスの部下にあたる。

 ――自分がよそ者扱いされるのは半分は仕方ないとしても。納得できない――もう〜お姉さまは。

「あの〜アイラちゃん」
「わかってますよ、聞かなかったことにします、そのかわり」
「キャ!」
 アイラがモーラ に襲い掛かる。

 ――あっ、だめ――アイラちゃん。

 ああ……そ、そんなとこ。

 お尻の穴をそっといじられる。お尻に関してはアイラは得意とするところだ。 やさしく奥に入れられる指
 いつものアイラならもう少し男性的に責めるところなのだが。

 ――くああっ、いい……アイラちゃん。

 続けて舌で愛撫が始まる。

 ――ミセルバ様とミク……ね、別に隠すことないじゃない。どこでもよくあることだわ。お姉さま……信用ないのかな、あたし。

 後ろの穴の攻めが強くなり始める。

 ああっ、いい――す、すごっ。

 モーラ は歓喜の声を続けて挙げる。

 でも……ミセルバ様って……すごくきれいな方だったわよね。権力者の娘って、容姿が劣ってる人多いんだけど。なんて事を勝手に想像しながらモーラ のかわいいお尻を重点的に攻めているアイラ。

 ミセルバ様かあ〜年に一回見れるってぐらいかなあ〜
 メイド達はほぼ毎日顔を合わせているが、平民は別だ。

 ――ミクが抱かれてるのかしら?もしかして……攻め役はミク?

 あははっ、まさかね、あんなに甘えん坊タイプなのに。

 アイラはミセルバがミクの愛撫に狂っている事をまだ知らなかった。


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