地下牢への階段をドキドキしながら降りていく。地下牢の存在を知っているのは、ミセルバとミク、リリス、その他数名のメイドだけ。もちろん、口止め済みだ。 大事なミセルバさまの身体の調教場所でもある。月の光が差し込むと、妖しい雰囲気はますます出てくるようなところだ。 ここは昔、歴代の領主がいろいろよからぬことにも使っていたところと思っている。 今回はミクもリリスもいない。自分ひとりだけ。 何をしに来たのか? 身体はまだ火照っている。 「何をしに来たのかしら?」 おいおい、自分がそう言ってどうすると言いたい。だが、何か胸がドキドキするミセルバさま。 どうしようもないトキメキが襲ってくるのだ。 辺りを見る。何か探しているようだ。月の光だけでは心もとないので、ロウソク明かりを付け加える。白いネグリジェから乳首が透けて見える。美しい光景だ。 棚がある。本もある。本はかなり物色した。しかし、まだまだ見きれないほどの本があるのだ。ほとんどはむずかしい本で、オナニーのネタにはならないが。 その棚に行く。メイドが掃除している棚。しかし、おそらくあれから一度も掃除はしていないだろう。 ここを使っていることも、もはや忘れているかもしれない。 メイドたちも…… ここでミセルバがミクとリリスに開発されているのは他の者はほとんど知らない。いや、ここの存在を知っているメイドなら別かもしれないが…… 部屋の棚を物色し始めた…… 「あっ!――」 予感が当たったミセルバさま。多分あると思っていたらしい。バイブがいっぱい。 実は、今までにも、いろいろ見つけてはいたのだが、使うようになったのはつい最近から。 いろいろな大きさのバイブがある。しかし、ミセルバはそのバイブが目当てではないらしい。胸が、高鳴る胸がそう言っている。何か考えているミセルバさま。 ――確か…… 本を見る……今まで読んだことのあるエッチな本を探す。そこになにかがあるのかもしれない。しかし、本人にもよくわかっていない。衝動的な胸の高まりが勝手にミセルバを動かしているようだ。透ける乳首が揺れている。すると一冊の本を取り出した。 パラパラとお目当てのページを探す。エロ本を物色する少年のように…… ――あっ…… どうやらあったようだ。見つけたものは…… 切ない表情でこちらを見ている貞操帯をつけた女性の絵であった…… |
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