「う……くああっ……」
 絶頂寸前で止められる苦しさが青年のペニスに辛く当たる。
 それを楽しそうに見ているシスア貴婦人。それを目を丸くして見ているメイドさん。

「うふ……気分はどう?」
「……くああっ……」
 イキそうになると止められる。それがすごく辛い。薬の作用も混ざり合ってどうしようもないほどだ。

「辛いならさっさと協力するって言って」
「くっ……う、うるさい……」
 認めたくない青年ミリアム。こんなことをされるとは夢にも思っていなかっただろう。
「イキそうになるタイミング、もう覚えたから絶対イケないわよ」
 ペニスを持ちながら背徳の笑みを浮かべる。そして近づいてさらに言う。
「さ、協力するって言いなさいな、言ったらたっぷり身体で相手してあげる」
「はっ……う……」
 必死に抵抗するミリアムだが、もう限界をさまよっていることが辛い。シスアは手だけでなく、唇でも攻撃している。いつもはリリパットにしている行為を、リリパットがかわいがっている側近に今日はしてあげている。

 もう一時間は経つだろうか?

 ――苦しそう……
 じっと立ったままポツリと思うメイドさん。ミリアムの苦悶の表情がそれを物語っている。四肢をベッドに拘束されて、貴婦人にあそこの快楽をコントロールされている青年。そのシチュは純情そうなメイドには刺激が強すぎる。

「わ、わかった……」
 ついに青年は限界を迎えた。
「あら……協力してくれるの?」
「あ、ああ……」
 とにかくこの場を凌ごうという判断に変えたらしい。するとペニスを持ちながら、貴婦人が青年の顔に近づいてくる。
「協力します……って言うのよ、かわいい青年さん」
「……き……協力する……」
 汗が出てくるミリアム。肛門から入れられた精力財のようなものは、確実に効いている。無理やり勃起させられ、それで寸止め攻撃ではあまりにも辛い。さらにシスアの唇はあまりにも感度が良すぎる。

「うふふ……有限実行してもらうわよ、あなたは男なんだからね」
 女なら実行しなくてもいいというのだろうか?

 そう言うと、今度は下半身のドレスの部分を脱ぐ。美しいショーツがあらわれる。薄い青色だ。月の光でなんとか判断できる色。
「わたしも……楽しませてね……イクのはそれからよ」
「な、なに?」
 シスアの顔がミリアムに迫る。デイープキスが始まった。メイドがいるのもお構いなしだ。それを食い入るように見るメイドさん。両脚を大きく開いてミリアムのモノを受け入れる用意をする。

 メイドの前で性行為が始まった。



 身悶える女領主。口から出る荒い息はまったく止まらない。うつぶせに座り込んだまま、自慰にふける18歳の女性。しかし肝心のあそこは、触ることが出来ない。それでも決して貞操帯を外そうとはしない。

 ――む、胸が……胸が感じるの……

 あそこに刺激が伝えられないので、胸で快楽をむさぼり始めた。それがまたたまらないのだ。
「あくううっ……いい……」
 乳首に敏感にくる刺激が、さらにミセルバの心を大胆にする。半開きにして両脚をぱっくりと開き、お尻をみせつけるようにするのだ。そして両手でおっぱいをもみしだく。おっぱいはうつぶせのため押しつぶされてる。そこに手を入れて、指で乳首をはじく。

「あはあ〜だめだめよ〜」
 マゾになっているような声で、甘い息と声を出す。床はほこり汚れている。汗でほこりが顔につく。それでももう関係ない。そんなこと気にしていられないのだ。

 異物をいれたままという行為が、最高にたまらない。股間に力を入れるとさらに快感が増してしまう。
 それがさらなる快感を呼び、さらなる被虐を呼び起こさせる。

「だ、だめよ、ミセルバ、だめええ〜」
 何が駄目だかさっぱりわからない。しかし、額から出る汗がさらにエロチックだ。ほこりで汚れた顔だが、美しい顔立ちは汚れというほこりさえも、美しく見せてしまう。

 我慢しているような表情が、さらによい。

 だが、胸をいじくるだけではイクことが出来ないミセルバさま。満足できなくなってしまった身体は、貞操帯を外すように命令した。
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