「お願いです!好きになって・・・リリスさんを・・・」
「ミク……」
 ミクが哀願する。……ミク……目を丸くするミセルバ。好きになって……ある意味ミセルバには乱暴な言い方にも聞こえる。嫉妬心を好きなって消してくださいと言うミク。だが、人間の心はそう簡単に変われるわけはない。
「ミ、ミク……あ、あのね」
 そう言い掛けた時、

 ――んんっ……あ!

 ミクがミセルバの唇を奪った。長い長いキス。ミクの舌がミセルバの舌に絡みつく。グィっとミクはミセルバを抱きしめる。その力は女性ながらも男性的な情熱がこもっている。唇と唇が離れた。

「ミ、ミク」
 さらに驚く……ミクの目は攻撃的だったのだ。その瞬間……ミセルバの被虐の心が呼び戻される。

 ――ああっ、ミク、攻めて。思いっきり、攻めて頂戴!――

 ミクが再びキスを開始する。ミクの左手がミセルバのあそこにエロスの想いを掻き立てさせる。

 ――くああ!

 少し乱暴にされたのかもしれない。だがミクの指が動くたびにミセルバの腰がビクビクとうごめく。たちまち秘密の下の唇は愛液で満たされ始めた。キスをやめ、ミセルバを見るミク。左手の指に反応するミセルバ。エロチックなその表情は男ならたまらないシ〜ン。ミクはじっくりとミセルバの表情を見つめる。
 どう動かせば、どう弄れば。ミセルバ様は狂うのか……すべてミクにはお見通しだ。


 うっ、うあああっ――

 ――あううっ、ああっ……いい、いいわっ、ミク。

 メイドの指にあそこを翻弄される御領主。ピチャピチャといやらしい音がする。あまりの激しさに思わずミセルバが空いている手を、自分のあそこを弄り回しているミクの手に添える。だがその時、ミクが指をさらに深く入れる。

 ――あん!

 ズンッっと頭の中を駆け抜ける衝撃。あくううっ、ミ、ミク……だっ……

 ――だめえええ。激しい〜

 激しい。指使い。まるでリリスがミセルバを攻めているようだ。
「ミ、ミク……だ、だめえ!」
 ミクの唇がミセルバの耳元に来る。

「好きになって」
 命令調だ……いつものミクの口調とは違う。なにかに憑かれたように。さらに激しく動く指。
「ミク、そ、そんな……む、むりっ!あうう!」
 ミクがミセルバをベッドに押し倒した……そのままミクの顔はミセルバの胸に向かう。左手が濡れ濡れになった下唇から抜き取られ、両手で胸の攻撃を開始する。ゆっくりと胸を揉むミク。ミセルバがミクを見る。

 ――好きになりなさい。好きになりなさい――とでも言っているかのように。どんどんどんどんミクの魔法に引き込まれていくミセルバ。メイドに……身体を……奪われていく。ミクの攻撃にミセルバは……ただただあらがうばかり。胸を愛撫されながら……大事なところを触られながら。

「だめよ、ミク、そんなのだめ」
だが今日のミクは容赦ない女になっていた。「好きになるわと言うまで……イカせません!」

「ええ!ちょ、ちょっと……ミク、あっ、あああ……だめだめ」
 こういう言い方をされるといかに温和なミセルバも嫌がり始める……

 ――ミ、ミクったら……もう。


 ――あっ!

 だが下半身の反応は別だ。ミクのイカせませんという言葉を聴いた時から愛液の潤む量が増えた。
ミクの顔がミセルバの花園に向かう。淫らに湿りまくった秘密の穴に口と舌の愛撫が始まったのだ。


 ああ…す、すごいっ、いい……いいっ、きもちいい。

 いつもとは違う。命令したわけでもない。ミクが勝手に……私の言うことを聞かないで。

 ――暴走し始めた――こがそれが……たまらなく。

 ――いい……ああ!そ、そこっ、そこよ!ミク、くっ、くああああっ!

 ずんずん上り詰めていく絶頂への道。狂わしいほどの欲望が果てしなく求め続ける。だが、絶頂は来なかった。


 ――はあ〜はあ〜そ、そんな。

 ものすごいスピードで絶頂へと向かいかけた時に……止められた。求めているモノが……こない。

 こない……こない……。


 だが今までの焦らしとは違う……今までは自分がしてして……と、ある意味命令して得た喜び。これは違う。

 私の意志とは関係なく。私の意志を完全に無視して。

 ――私の欲望を無視して……行われる。被虐の行為。


 洪水のように液があふれるミセルバさまの穴。そう、これこそミセルバが本当に求めていたモノではなかったのか?

「好きになるわと言うまで……わたし、攻め続けます」
 そう言ってミクが再び、指と、舌、唇で……穴を。すべてを知り尽くしている穴を……狂わせ始めた。




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