指の出し入れが激しくなる。熱い……熱い穴。指の形をしっかりと確かめるように肉壁が吸い付く。そのたびに下唇は喜びの表情を見せるのだ。

 ――ああっ、だめ、またきそう。

 再びミセルバの頭の中に絶頂を望む欲望が走る。
「ミセルバ様、イク時はイクって言ってくださいね」
「ミ、ミク……で、でも」
「しっかりと……止めて差し上げます」
「だ、だめよそんなの、もうイカせて」
 哀願するミセルバ。まだ数回焦らされただけ……いつもならそう辛くはないはず。だがこのシチュエーションに狂い始めた。
「じゃあ好き……って言ってください」
にっこりと微笑むミク。
 その笑顔には邪気はないように見える。顔が高潮して真っ赤だ。特にほっぺが赤い。

 ――ミク、そういうのは……だめ。だめよ。

 なんとかミクを説得しようとするミセルバだが、身体はもう被虐の喜びにのたうちまわっている。今まではなんやかんや言ってもミセルバの命令に、意思にミクは従って行ってきた。それが今は壊れている。

 ――ああっ、またきそう……きそうよミク。

 イクことを切望する穴。穴はイキたいイキたいと願っているかのようだ。

「イ、イク、イクわ、ミク」
「はい」
 と言ってミクはまたさっと止めてしまった。

 ああっ――また、いや――

 寸前まで来ていたモノがゆっくりと消えていく。いつもながらなんともいえない辛さ。想いがゆっくり下がり始めた所でミクがまた突き上げてイク。

「あううっ、ミク……もうお願い」
「じゃあ言ってください」

 きつい口調だ。
「ミクううう……もうだめなのよ」
「リリスお姉さまを好きって」

 次はやさしい口調。腰がヒクヒクするミセルバ。今までは何回か焦らされるのはもう慣れているが、このシチュエーションには耐性が付いていなかった。
「うそでも……うそでもかまいません」

 さらにやさしい言葉。ミクが抵抗感を緩めようとしている。だが、ミセルバの性格はこういうのに従うタイプではない。なんともいえない辛さを表情で見せるミセルバ。非常にそそるエロチックな顔。ヒクヒクと腰が……手が、お尻の穴が……膣が。もっと……もっと……狂わせてと言っている。逆らっているとすればミセルバさまの頭のなかぐらいだ。ここで嘘でもいいから好きと言えば楽になる。
 だが身体がそれを許さない――
 お尻の穴がそれを許さない――
 おしっこの穴がそれを許さない――
 膣穴がそれを許さない――

 まだまだこの狂わしい官能に浸っていたいという肉体の欲求がミセルバの意思をも狂わす。ミクがお尻の穴を舐め始めた。ピクッと反応するミセルバ。独特のミクの舌の感触がお尻の肉壁を襲う。

 ――き、汚いわミク……

 丁寧にアナルの周りをチロチロと這わす。時には吸い、時には舐め、時には噛み。繰り返される行為。

 その間も一つ上の穴の弄くる行為も抜かりはない。クリトリスをやさしく刺激され、またもや絶頂感が迫ってきた。豆攻めがだんだん強くなる。二箇所の同時攻撃にミセルバの身体はたじたじだ。次にミクは下の穴に指を入れ始めた。上の穴より隙間は小さい。そこにクイっと上手に中指を入れる。ミセルバを見るミク。じっと見つめるミク。動かすたびにミセルバは大きな声を挙げる。なんともいえないアナルの行為。
 異物がお尻の穴を狂わせて行く。深く入れる。少し抜く……深く入れる……少し抜く。
 繰り返すだけでもたまらない。さらに指を抜いた後、脚を広げられた。ぱっくりとさらけだされた二つの穴。いや……正確には三つの穴だ。
 それをミクは唇で・・歯で刺激し始めた。軽くおしっこの穴とクリトリスが刺激を受ける。それだけでも今のミセルバには気持ちよすぎる行為……。

 ――ああっ、イク、イク――

 身体の反応と御領主の表情で今のミクにはいつミセルバさまがイクのかすぐにわかる。だがそれを許さないミク。しっかりとイク寸前で止める。またもや望みのモノがこない。

「ミ、ミク、お願い……お願い、いじわるしないで」
「ミセルバさまのここはまだまだって言ってます」
「ば、ばかね、そんなことそこかいうわけないじゃない」
「ミセルバさまのここが……ミセルバさまのここが……私に命令するんです」
「上の口の言うことは決して聞いちゃいけないって・・」


 そんなこと秘唇は言うのだろうか?

「そ、そんなこと……いうわけ……ない、あっ!やだあっ!――」
 ミクが二つの穴の中にいっぺんに指を入れ始めた。

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