一方ルビアは行為が、過激段階に入っている。筆だけでは飽き足らず、指をじかに入れ始める。 ――あんんっ!いいわあ〜 アルコールとともに、混ざり合わされてくる快感。巧みな指使い、夫が満たしてくれない何かを求めるように快楽を貪り食う。ある程度、気分が高揚しはじめた。 いよいよ……いよいよ。ルビアのオナニーは真骨頂に入る。目をつけたのは、椅子の突起物。丁度いい大きさで、あそこを傷つけない程度の嵌り具合が気に入ったらしい。ここに引っ越した時からなんとなく目をつけていたのだ。おまけに目の前に鏡があるようにしてある。 自分の淫乱な姿を見るには最高だ。ゆっくりと足を開いて亀頭に似た突起物を液でもう満たされた膣に埋め込む。 ――んんっ、いい…… 後ろから見るお尻……なんともいえない光景だ。片手にワイン入りのグラスを持って。腰だけをゆっくり動かし、入れ具合を確かめる。はたから見れば淫靡な光景。 これは殿下がみればさっそく勃起状態だろう。しかしいやらしい表情である。いつものきりっとした顔立ちからはとても信じられない淫乱さ……腰のみを動かして舌なめずりし、突起物の感触を膣で確かめる 火照った表情を、鏡に映し、その淫乱な姿を楽しむ。なかなか見られないモノだ。 突起物を咥え込む膣は、その形を、感触を確かめるようにまろやかにうごめいている。モノの太い部分に入る時に割れ目がそれにあわせて広がる。やさしく包み込む姿がなんとなく見えるようだ。そして細い部分ではその細くなった部分で必死に感度をあげようと膣が締まるように、収縮する。そのたびに快楽が込み上げる。どうやら具合はとてもいいらしい。 これからのお気に入りの一つになるかもしれない。 こういう行為を覚えたのは16の頃だ。勉強ばかりに明け暮れ、青春を恋愛とは無縁で過ごしてきた。 もちろんマグはいたが……いまいち恋愛対象ではなかったのだ。 ――ああっ、いいわ!これこれ、これよ。 上下運動が早くなってきた。もうなにも考えられない。ただ、イクこと……のみ。 横にも、左右に降り始める、また違った官能が脳に迫ってくる。夫とは違うなにか……何かが違う。 確かに人間のペニス相手ではない。が、そういうことではなくて。 ――ああ、すごい、やめられないわ。たまらないのよ、マグ。 ――こうやって。 ――するの。 最高よマグ―― 絶頂がくる。目をつぶって来るべき快感にそなえて……あうんっ、き、きたっ―― 膣が悲鳴を挙げたかのように液が排出される。ピクピクと秘肉がうごめく・・・喜び、羞恥、淫乱、すべての言葉がこの秘肉にはふさわしい。それほどの淫らな股間。 夫のモノですべては決して満たされない穴。なにかを、なにかを……欲している穴。ルビアに問いかけているかのようだ。だがルビアの脳もそれがなにかはわからない。 ただ今、わかったことは…… それは頂点を目指し、満足を得たことだ。 ルビアは……入れたまま。片手の残りのワインを、かなり揺れてこぼれた残りのワインを……一気に飲み干す。これがこういう行為をする時のフィニッシュの動作。その後の至福の表情……いい顔をしている。 これはルビアだけの……モノか?夫にさえも見せた事のない……モノ。 淫らな表情だ。 ――だが、いつか。 別の男に見せるときがくるのだろうか?そいつは幸せ者かもしれない。 ――はあはあ〜 イッた喜びを噛み締めるようにルビアは余韻に狂っていた。 |
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