ルビア第2章 |
ポポが新しい快楽を覚え、オナニーにふけってから数時間後のこと.。ルビアは馬車の中で考え事をしている。自分の屋敷に向かっている馬車。夫がいるかもしれないのだが、今はそのことよりも今日の一件とメルビンのことが気になってしようがない。あれからずっと考え込んでいるルビア。一体どうして私がここにいることが……。 「ルビアさま」 馬車の従者が声を掛ける。屋敷に着いたのに、一向に出てこないルビアを不思議に思ったのだ。 ハッとしてルビアは馬車から降りる。メイドたちがもう迎えに出ている。 …………あ? ――あっ! ルビアの顔が明るくなった。夫のマグアイヤがそこにいたからだ。思わず抱きつくルビア。 「や、やあ元気にしてた?」 「ええ、もちろんよ」 ひさしぶりの夫の笑顔。軽くキスをかわす二人。はやくも完全に二人の世界に入っている。それをメイドの一人がうらやましそうに見ている。 ――いいなあ、私もはやく結婚しよう。 この時代の女たちもやはり結婚には興味があるのだ。ルビアに笑顔が見える。うれしそうなルビア。今日はいろいろあったが一瞬にしてそれが吹っ飛んだ。さっそく二人は屋敷の中に入っていったのだった。 「すごいね」 「ん?」 「この広さ……」 軍の佐官クラスになればこのくらいの屋敷は当然だ。マグアイヤはますます肩身が狭い。 「ふふ、わたしとあなたの家よ」 「う、うん……」 実質はルビアの家だ。ほとんど稼いでいないマグアイヤ。だがルビアはそんなことは気にしない。生活に困っていないというのも理由の一つなのだが、夫の真面目な人柄が気に入っているのだ。普通、商売人はなにかと姑息なことをする者が多い。そうでなければやっていけないというのが現実だが。 貴族や有力商人とお近づきにならないとなかなかおいしいことはない。どこの世界も同じだ。 あえてそれをしない、いやできないと言った方がいいマグアイヤ。だけどそんなマグがルビアは好き。 劣等感がますます高まる屋敷。夫にとって、辛いことかもしれない。 「さあ、こっちに来て」 メイドたちへのあいさつはもう終わっているマグアイヤ。というより自分が雇っているという立場だが……。 ちょっと頼りなさそうな態度が使用人に見えてしまう。食事が終わって夫婦二人だけの時間が出来た。ひさしぶりの夫婦水入らずだ。 「ねえ、向こうと比べてどう?」 「う〜ん、やっぱりこっちはさびしいねえ」 向こうでは知り合いがたくさんいた。軍の関係の人もたくさんいた。それが商売をするうえでも大事でもあった。顧客とは大切なもの。ところがこっちは知り合いゼロだ。もちろんルビアの知り合いをつてに……と、いうのももちろん考えてはいるのだが……。 それだとますます頼りない男になってしまうような気がするマグアイヤ。でもルビアはそんなことは気にしない。しかし男の立場からはそうはいかない。 「がんばってねお仕事。ゆっくりでいいから」 「あ、ああ」 励まされるとよけいに辛くなる。男としては収入がないのは辛い事だ。 久しぶりの二人だけの部屋。今までは一人でオナニーばかりしていたルビア。ようやく自慰から解放されそうである。 ――ねえ……。 ルビアがそっと寄り添ってきた。おねだりを始めるルビア。物足りない所に入れてもらうために……。マグアイヤはゆっくりとそれを迎え入れ始めた。 |
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