早速聞き取り調査を開始するランカ。墓の守衛兵に聞いている。
「たしかにインリと言ったのね。その女」
「はい」
 うわ言のようにその女は言ったという。
「そして、ランカはどこ? と……」
「そうです」
 守衛兵が答える。

 ――信じられないわ。

 しかし、信じなければいけない状況証拠がある。この守衛兵が見たという女の似顔絵だ。

 ――これも……絶対に信じられない。

 まさにインリにそっくり。驚くランカ。
 もちろん、この者たちも、あのサルンの一件は知らない。 

 ランカとインリのあの関係も……

「墓も荒らされていたのよね?」
「はい」
 墓は一応そのままにしてあるらしい。

「それと……」
「ん?」
 まだ何かあるようだ。

「そのインリという女とは別に、男女二名がおりました」
「男女二名?」

 インリの他に男と女が一人……

「われわれも後を追ったのですが、霧を撒かれて……」
「そう」
 逃げられたらしい。

 ――インリに似た女と別に男女二名か……やっぱり何かあるわね。

 しかし、これだけでは解決は無理だ。もっと情報がほしい。
 そう思いながらランカは聞き込みを続けたのだった。



 それから一週間……
 まったく進展ゼロ。ランカは墓も調べたが、ぽっかりと穴が開いているだけ。みごとに納骨は奪われていた。数日間、インリと他二名はあらわれていたらしい。だが、ランカが行った時は、もう姿はみせていない。

 それにしても、納骨奪ってどうすると思うランカ。

 ――私が目的なら……

 と思い、囮になってわざと墓の周辺に姿を見せ付けたランカだったが、
 一向に相手は姿を見せない。

 そういう時だった。
 情報が入った。

「ミルゼバで見た?」
「はい」
 部下の連絡によると、ミルゼバでインリを見たという情報があるらしい。
 またもやランカはどこと言っているとか言わないとか。
 すぐさまランカはミルゼバに戻った。



 しかし、ここも結局からぶり……

 インリもどきには会えなかった。
 結局、この地に戻ってきてしまったランカ連隊長。

 と、なれば……


「ふ〜ん、あのインリがねえ〜」
 女騎士が不思議そうに聞いている。あのマレイアスだ。
「一応、気をつけてほしいのよ、警護の兵も置いておくわ」
「うん」
 インリはダークエルフだ。もし、本当にインリならマレイアスも危険である。
 人間のマレイアスは、まともに戦えば勝ち目はない。あの弱点がなければ、本来はサルンを倒せるはずはない。それどころか、ダークエルフには誰も勝てないだろう。

 なんという貧弱な英雄。まあ、本来は倒しただけでも奇跡なのだから。これが現実だ。

「ブックルさんにも話は通しておいたわ」
「そう、ありがと」
 妙なことになってきたと思うマレイアス。あのサルンと組んでいた女盗賊の一味の一人が、生きているというのだ。とても信じられない。

「でも、不思議よね〜 あのインリが……あっ!――」
 いきなりランカがマレアイスが近づく。
「こ、こらこら」
 顔が赤くなる女騎士。それはランカも同じ。

「久しぶりでしょ? ちゃんとしないとね」
「……もう」
 ゆっくりと二人は口づけを始めた。
 お互い服を脱ぎぐ……
 互いの美乳がぶつかりあう。表情が変わる二人。ぶつけあい、舐めあって、身体から湧き上がる思いを交互に与えていく。そうやって盛り上げていくのがいつもの二人のやり方。

 あれから会っては、愛を確かめるようにじゃれあっている二人。
 ランカが、サルンとの戦いで得たものといえば、コレだ。
 もう、シックスナインに入っている。
 いつもの行動パターンだ。

「すごいわよ〜ここ」
 ランカの膣を下から見上げるマレイアス。きれいな割れ目の一つ一つを丁寧に愛撫していく。だが、ランカはココではない。

 ココでは本当の欲は満たせない。

「あ……くううわっ」
 マレイアスの執拗な舌攻めに、女軍人はマレイアスの方を攻め忘れている。
 もうこうなるとランカはいいなりだった。。

「ほら、もっと感じなよ。好きなんだからさ」
 引きずり込まれたレズ世界。最近はもう、マレイアスが一方的。
「あぐっ! そこおお……」 
 クリの刺激に身体がビクッとうごめく。ランカのあそこは充血状態だ。だが、まだもう一つはすぐに責めない。

「うふ〜 いつもながらいい声してるわね〜」
 ランカの悶え声が低く響く。あのインリとの行為もこんな声だった。マゾの素質はランカの方があるようだ。左右にクリトリスを振ると、ランカが首をいやいやと振る。それがまたよい。
 マレイアスは、両脚を下からしっかり掴んでいる。そして、ゆっくりと肛門へ……

「あ! きたああああああああっ!――」
 やっときたアナル責め。とうとうきたといった感じだ。
「やっぱりこっちが好きなのよね〜」
 もう慣れている女騎士。何回ここを攻め抜いたことか。ここをいじってもらうためにランカは来ているようなものだ。
「そこをおおおおっ!――――」
 もう大喜びのランカ。ランカはやっぱりここだ。グニュッと肛門の奥を指でえぐる。それがもうたまらない。
 蜜があふれ出し、アナルへもっともっとといざなうのだ。ランカのアナルはまるでマレイアスのためにあるようなもの。

 いや……開発したのはあの少女だが。

「お尻を押しつけて、ランカ」
 マレアイスの責めが始まる。


「む、はあああああああっ!――」 
 シックスナインが解け、ランカの肛門にアナルのバイブが食い込む。こぶのようになっているが、その形状をしっかりと肛門の肉が食いついていくのだ。もう、これでも激しくしないと、ランカの変態性の性欲は満たせない。

「あいかわらずねえ〜」
 マレアイスも最初は抵抗があった。しかし、今やこの攻めの虜。ランカの悲鳴が部屋中に響く。アナル専門になりつつある女軍人。長身のスタイルでのバック攻め。女騎士が、丁寧にランカの肉を責めている。

「もっと! もっと!――」
 顔を上下に振りながら、マレイアスの攻撃に狂う。さらに激しく動かすバイブ!

「あくっ!―― いいいいいいいいいっ!――」
 両脚が、痙攣するように動く。肩がブルブル。汗が飛び散った!

「イク! イクわ!――」
 ビクンビクンとアナルが動く。奥に入り込んでいたバイブがヌルヌルと抜かれていく。

「はああああああああああ〜」
 倒れこむランカ。やっと性行為が終わる。

「すごい汗〜」
 笑うマレイアス。ここまでしないとランカはすっきりしない。疲れているのはマレイアスの方だ。
「汗、流してくるわ」
 お風呂に入るらしい。身体中べとべと。ランカはまだ余韻に浸っている。

 ――はあ〜 最高〜
 顔が笑っている。マレイアスとの関係を持ってもう、二年近く。
 二人は本当にいい関係らしい。

 ――これで……やる気も起きるのよ。
 軍人の仕事の合間の行為。これがないと楽しみもないらしい。仰向けになるランカ。
 ロングの髪もしっとりと濡れている。

 ――にしても……どうしても……
 行為が終わっても気になるようだ。

 ――信じられない。生きている?
 わからないランカ。そんなはずはないと思う。納骨状態のダークエルフが、生き返るはずがないのだ。

 ――でも……もし……
 生きているというなら……

 殺さねばならない。国の一大事を隠すため、死刑判決を極秘にだし、抹殺した以上……
 それに……ゾッとするのだ。あの鬼畜サド少女が生きているというだけで……

 本当に生きているというなら……
 ランカは、濡れた身体を見せつけながら、ゆっくりと考えていた。


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