城2


次に向かったのは弟君のクローザー様。クローザー様は13歳、将来は画家志望という変わり者だと聞く

「どうも、はじめまして」
 そう言って、コクッと礼儀正しくその少年は頭を下げた。ビックリしたのはライザの方だ。まずどんなに幼くても貴族は平民にあいさつで頭を下げることはない。そういう風に教育されているのが普通だからである。ライザは少し近親感を覚えたような気になった。
「ライザさん姉上のことよろしくお願いします」
 ぺこりとまたもや頭を下げる。か、かわいい。おもわず抱きしめたい。確かにかわいらしい顔立ちだ。これなら抱きしめたいというのもわかる。ライザにはこれだけでもう心が洗われた気分になってしまった。


 それから兵士長の部屋。文官の部屋。文官は種類が多すぎてどれがどれだかはっきり覚えていないほどだ。しかし最後のメイド長の部屋ははっきりと覚えている。仕事は出来そうだが冷たく醒めたようなその目は、不気味にも感じた。あれは絶対見下してるな。そう感じたのも当然であろう。
 メイド長である彼女、レイカ。彼女は女医であるライザを自分よりは上とは見ていない。だが一般的には医者は特別職であり、中央の王家より委任を受けた官僚が任命する。比べること事態おかしいのだが、レイカは明らかにライザを見下していた。
 ――まあ、いいや。女同士で揉めるのはごめんだ。男ならともかく。
 
 ふふ、でも退屈しなくて済みそうだな。ああいうタイプって恐ろしいに尽きる。

さてと、風呂にでも入りますか。どんなとこだろう。ライザは一仕事終えた気分で浴場へと向かっていった
後ろ トップ