初めての焦らし


 あううっ、ちょっ、ちょっとお〜、す、すごい……。

 あそこに白いクリームを塗られてから20分が経っただろうか?ミクは少しずつ、少しずつ、指にクリームをつけて丁寧に穴に、その周りにクリに、塗っていく。本当にゆっくりとだ。
 決してあせらない。じっくりと……という感じで塗り込められる。まだまだ瓶の中にはたくさんクリームが残っている。おそらく全部塗るまでイクことは出来ないだろう。これだけゆっくりされたら一回の刺激が強くても、その後が続かないし、媚薬の効果も混ざってよけいにたまらない。

 ま、まだ……あんなにある。ミクは全部塗るつもりかしら?もう〜たまらないのよ。

ミクにされるという欲求は満たされている。だがその次の段階は満たされていない。とにかくうずいてうずいてどうかなりそうである。ミクは指を深く入れてはくれるが、この前のような甘美な刺激をくれないのだ。
あの独特の穴を内側から撫でるようにする攻めをしてくれない。とにかく物足りないように物足りないようにされる。

 は、はやく。もっと、お願い……ミク。

 しかし声に出しては言えない。メイドに哀願するのも恥ずかしいし、せっかくミクとこうなれたのに、自分の欲求のために催促している事にも恥ずかしさを覚えているからだ。

 ミクがこのような事をするのはもうおわかりだろう。後ろに天才的な指使いの女が糸を引いている。
焦らされている状態のミセルバの表情はまさに悶えているそのものだ。ミクには辛い事をしているという感じはない。もちろん最初は慎重だった。ミセルバ様のためになる事をやっているのだから。嫌がってるのなら別なのだから。どうやら半分は塗り終わったらしい。

 ――もう〜どうかなりそう。

 と思った瞬間だ。突然指が二本に増える。そしてあの独特の撫で回しが始まった。穴の内側を二本の指で秘裂の内壁の感触をたしかめるように動かしていく。ピクピクと下の口が動き始めているようだ。指との潤滑油は今からが大事だといわんばかりに愛液がにじみ出始めた。

 ――あああっ、きた、きたわ、これよこれ。

 やっときた、やっと望みの指が……こんなにうれしいモノだったなんて。さ、ミク、この前のように……この前のようによ。そこでミクがしゃべり始める。

「ミセルバ様、イク時はイクと……言ってください」
「ああっ、う……うん」
もう半分しか聞いていない、しかしなんとなく承諾したようだ。それを聞いてミクは乳首も舐め始める。汗がしたたり落ちる。浴槽で身体から湯気が見える。両人からだ。だが、汗は明らかにミセルバが多い。ほっぺが赤くなり、顔の汗も凄い。手にもにじんでいる。
 どんどん指の動きが激しくなる。下の口のイク用意が出来たようだ。必死に指による刺激を逃さないように動き回っているようにも見える。

ああっ!

 あ!、あんっ、あうううぅ……。

 き、きた!

「い、イクうううぅ」ミセルバが律儀に答える。次に下の口がまさに果てようとした瞬間

 スッ……。

 え?

 あ……い、いやだ、どうしたの?

 望みがこない。

 う、うそ、どうして?
予想した事態が来ないことにとまどうミセルバと下の口。すると、
「ミセルバ様・・焦らしプレイってご存知ですか?」

「ミク。な、なに?それって……」
 切ない表情でミセルバが聞く。

「これをしたらとてもたまらなくて。でもそれを超えたときの快楽はすごいものがあるんですよ」
 なんと、ミクがその場で右手の指で自分のあそこを触り始めた。

 ――ミセルバ様が……私がリリスお姉さまにされている事で……感じて、ああっ!

 どうやら想像して我慢できなくなったらしい。あそこを触りながらミクがミセルバを見つめる。

 ミクのあの表情、あれって……そんなにいいモノなのかしら?

 そう考えるとまた股間がうずき始める。

 ミクがそういうなら。それに、ミクには……逆らいたくない。
 好奇心とミクに支配されたい欲求で満たされ始めるミセルバ。

「ミク、やってみて・・あなたがしてるように」
「はい」
 ミクの表情は、目は澄んでいる。自分の喜びをミセルバ様にも。その一点のみだ。

ああっ、わかってくださってる。おもわず自慰を続けたかったミクだが、ここはミセルバ様のためにも。

 ――うん、がんばろう。

 ミクはリリスに仕込まれたあの天才的な焦らしのテクニックをうまく行けばミセルバにするように言われていたのだ。そして許可は出た。ついに……。

 ミセルバ本人から。

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