新しい官能


 ミクがゆっくりとまた残り半分のクリームを塗り始める。ミセルバの喜びの声が、ミクの前で放たれる。もう迷いや不安はミクにはない。ミセルバ様の許可が出た以上、ミセルバの穴をいつイカせようと、焦らそうとすべてはミクの思うがままなのだ。しかしミクにミセルバを辱めようという気持ちはない。

 ゆっくりとゆっくりと濡れた陰部にまんべんなく塗っていく。はっきり言って毛の茂みは邪魔である。これがなければ直接塗り残しもなく綺麗に濡れるかもしれないのに。だが穴の奥は別だ。障害はない。あえて言うならにじみ出てくる愛液がライバルかもしれない。瓶の底が見え始める。そろそろ次の段階の始まりである。

 ――ああっ、すごい!

 さっきイッていないため、なおさらミセルバはたまらない。

 ――す、すごいのね。ああっ!でも、もっと、もっと刺激が……ほしい。

 ほしいのよ、ミク。

 どうやら塗り終わったようだ。小瓶を横にミクは置いた。ミセルバの目を見るともう哀願の真っ最中である。はやく、はやく、とその目はミクの愛撫を待っている。

 ――待っててくださいね、今からが本当の快楽ですから。

 ミクは右手を花園の奥へ、左手をクリに与える。

 ――き、きた!あっ、ああぁ〜

 ―― あああぁ〜すごい!

 刺激がマッハのように駆け巡る。腰の揺れ方もすごい。ミセルバは一気に上り詰め始める。ミクの愛撫は今は過激だ。
「イクって言ってくださいね。でないと楽しめませんから」
「わ、わかったわあ、ああんっ」
「約束してくださいますか?」
「も、もちろんよ、ミク」
「うふ」

 ――ああん、く、くるくるくる。

 ズチュ、ヌチュ、ブチュ、っと穴がいやらしく音を立てる。さっきイケなかった分、まるで今度こそと必死に花園は熱く高潮して、絶頂へ向かおうとしているようだ。ミクはじっと上を見つめている。ミセルバ様を。
快楽に狂い始めている当の本人は、顔を天井に向けて乱れまくっている。

 ――ああっ!あふうぅ〜くる。
 しかしそんな状況でもミクとの約束は忘れていなかった。いや、もう義務感にも似ているかもしれない。

「あああ!イ、イク!」
大きな声で叫ぶミセルバ。

 あ!ああんっ。

 ――い、いやあぁ〜辛い。

 予想はしていた。さっきもここのタイミングでやられたからだ。サッとミクは動きを止めて対応する。しかし、改めてやはりつらい。

 ――はあ、はあ、せつない……ミク、こんなのがいいの?疑問を持つミセルバだがミクはにこにこしている。いじわるなミク、もう……。
と思ううちにミクの指の動きが再開された。

 ああっ、あ、んああぁ、き、きもちいい。

 止められた後、ちょっと欲求が下がった時に急に動かされたのだ。せつない状態だった穴が、渇望欲を満たすかのように指の動きに合わせて行く。

 ――ミセルバ様、最後には本当に天国状態ですから……がんばって。

 ああうぅ!く、くる、き……きそうぅ!

「イク!うううう」

 ピタ。

 あ……。も、もう〜ミク、今度もなし?

「ふふふ」
 ミクはにこにこしている。その笑顔に一層の切なさを覚えたミセルバであった。
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