絶頂コントロール


「ミセルバ様、本当にイキたくて我慢できなくなったら、おっしゃってください。
そしたら天国へ向かって頂きます。でも、なるべく我慢した方があとは……あとは……うふふ、すごいですよ」

 なるべく?本当にそんなにすごいモノが来るのかしら?でも……辛そう。

 ――くああぁ〜。
あれから絶頂寸前でさらに一回止められた後、しばらくしてミクが再び舌で攻撃を始める。

 ああっ!ざらざらしていい気持ち。あん!す、吸われてるわ。

 ジュルジュルと音を立ててあそこを吸う。指の後は、舌攻撃だ。歯も使って刺激を加える。舌を穴の奥へ挿入し、唇と歯で可能な限り官能の嵐を呼び寄せる。さらに指が加わる。

 あひぃ!く、くる!きそう。

 ミセルバの頭の中に迷いが生じる。もうイキたい、でもここで焦らされたら……それを超えたら……わたしはどうすればいいの?

 ――ああ!くる、きちゃううぅ〜
「イ、イク!イクわミク!」

 ズボッと指を抜きさっと動きを止めるミク。

 んあああぁ!もう、もうだめ。限界よ……はあはあ〜。
ついに観念したかのように

「ミク、次でお願い、もうだめよ」
 するとにっこりとミクは笑った。そしてちょっと間を置いて再び絶頂へ向けてミセルバを狂わせ始める。

 ああっ、すごすごい、いいぃ〜。く、くるくるううぅ〜あんんっ!イクううううぅ……。

 絶頂に向けて身体の準備は整った。あとは規定の刺激が来ればOKである。
今度は黙っている。ミセルバはあそこに顔をうずめているミクの頭を掴み背中をそらして天国行きの快感を迎え入れようとする。ミクの手の動き、舌の動き全部が激しい。両者ともものすごい汗が吹き出ているように見える。だがほとんどはミセルバの汗だ。

 ああっ!くる、くる……はああああぁ〜

 ――あああああぁ……き、きたわぁ〜あうう、あんああぁ〜あぅ。

 狂おしくなるほど来てほしいものがきた。その名は絶頂。ミセルバはあっという間に天国へ向かってイッた。


 あ、あら。ここは?

「ミセルバ様、大丈夫ですか?」
ここは浴槽横の床の上。床の上でミセルバはぐったりと寝ていた。どうやら失神したらしい。とたんにミセルバの顔が真っ赤になる。

 やだ、恥ずかしい。こんな事で……はあ……。

「素敵でしたよ、ミセルバ様」
 そう言われるとなぜかうれしくなりある種の感動をミセルバは覚えた。

「ミク、あなたは……最高よ、もう離さない、私のそばに、ううん側にいるだけでは駄目。た……楽しませて、お願いよ」

 恥ずかしい……楽しませてって言うなんて。でも言えるのはミク、ミクなら……私の身体を知り尽くしてくれれば、どんな求めでも。

「は、はい」
 ミクは感動している。

 ――ミセルバ様、私は幸せでございます。

 おもわずミセルバを抱きしめ、キスをする、お互いに舌を入れあうのに時間はかからなかった。二人はいつ終わるともしれない舌を入れあうキスを始めていた。ミセルバは焦らしのよさをミクに教えられた。

 ――ミクなら、ミクなら。私の欲望はなんでも……ああ、最高よミク。あなたを手放したくない。ミセルバはミクの舌を味わいながらこの背徳の余韻に浸っていくのだった。
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